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履歴書・職務経歴書の資格欄|勉強中と取得予定の書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約15分
履歴書・職務経歴書の資格欄|勉強中と取得予定の書き方【2026年版】

履歴書の資格欄に書けるものが、運転免許しかない。今勉強中の資格は書いていいのか、落ちた資格はどう扱うのか、そもそも空欄でもいいのか。

資格欄は、書類の中で最も短い欄です。しかし書き方のルールが決まっている欄でもあり、そこを外すと「基本的な書式を知らない人」と見られます。

一方で、第二新卒の選考で資格が合否を決めることはほとんどありません。資格欄で失点しないことが目的であって、加点を狙う欄ではないという前提で書いてください。

この記事では、書く順番、正式名称の確認、勉強中の書き方、書かないほうがよいもの、そして資格がないときの対応を整理します。

1. 結論:ルールは3つ

①正式名称で、取得年月順に書く。略称は使いません。取得した順に古いものから並べます。

②勉強中のものは「取得に向けて学習中」と書ける。ただし試験日が決まっているものに限ります。予定のない学習は書きません。

③応募職種と関係のない資格は省いてよい。全部書く必要はありません。3〜5個に絞るほうが読みやすくなります。

この3つを守れば、資格欄で減点されることはありません。逆に、略称や順番の乱れは、書式の理解を疑われます。

2. 書き方の基本ルール

項目ルール
名称正式名称。略称・通称は使わない
順番取得年月の古い順
年月履歴書全体と表記を統一(西暦か和暦のどちらか)
免許と資格免許を先に、資格を後に書く形式もある
語尾「取得」で終える(免許は「取得」、資格は「合格」とする形式もある)
空欄の場合「特になし」と書く

最も多い誤りは略称です。普段の会話で使う呼び方と、正式名称は違います。

よくある書き方正式名称の例
普通免許普通自動車第一種運転免許
簿記2級日商簿記検定試験2級
英語の資格実用英語技能検定 準1級
MOSマイクロソフト オフィス スペシャリスト(取得科目名を明記)
ITパスポートITパスポート試験

正式名称は、試験の主催団体のサイトで確認してください。合格証書に書かれている表記が正式名称です。

年月表記の統一

履歴書の学歴欄が西暦なら、資格欄も西暦にします。途中で和暦が混ざるのは、書式の不備として見られます。職務経歴書と履歴書の間でも統一してください。

3. 編集長の実体験:資格欄で聞かれたこと

私が第二新卒で転職活動をしたとき、資格欄に書けたのは運転免許と簿記3級だけでした。応募先は営業企画職です。

書くべきか迷ったのが、当時勉強していた統計関連の検定でした。試験日は申し込み済みで、2か月後でした。

エージェントの担当者に相談しました。

私「まだ受かっていない資格は書かないほうがいいですか」

担当者「試験日が決まっているなら書けます。ただし『勉強中』ではなく『2026年〇月受験予定』と書いてください」

私「落ちたらどうなりますか」

担当者「そのときは次の書類から外すだけです。受験予定と書いて落ちても、嘘にはなりません」

面接で、実際に聞かれました。

面接官「この検定、受験予定と書かれていますね。なぜ受けようと思ったんですか」

私「営業の数字をまとめる作業をしているのですが、平均と中央値の使い分けで判断を間違えたことがあって、体系的に学ぼうと思いました」

面接官「具体的にどういう場面でしたか」

資格そのものではなく、受けようと思った理由が聞かれました。そして、この質問が結果的に一番深く話せた場面になりました。

一方、簿記3級については一度も触れられませんでした。資格欄は「持っているかどうか」より「なぜ取ったか」で会話が生まれる欄だと分かりました。

4. 勉強中・受験予定の書き方

状況書き方
申し込み済み・試験日確定「〇〇試験 2026年11月受験予定」
学習中・試験日未定書かない(自己PRで触れる)
一次試験合格・二次待ち「〇〇試験 一次試験合格(2026年6月)」
受験して結果待ち「〇〇試験 2026年9月受験・結果待ち」

試験日が決まっていないものは書かないでください。「勉強中」とだけ書くと、実態が確認できないため、かえって印象が悪くなります。

学習していることを伝えたい場合は、自己PRや志望動機の中で触れます。

「現在、データの扱いを体系的に学ぶため、〇〇の分野を独学で学習しています。11月の試験を目標にしています」

資格欄は事実を書く欄、自己PRは意図を書く欄と分けてください。

落ちた資格の扱い

書きません。書く義務もありません。面接で「〇〇は受けたことがありますか」と聞かれた場合のみ、正直に答えてください。聞かれてもいないのに申告する必要はありません。

また、受験予定を書く場合は、選考が長引いたときに試験日が過ぎることを想定しておいてください。結果が出たら、次の応募先の書類では「合格」または記載なしに更新します。古い表記のまま出し続けると、進捗を聞かれたときに答えづらくなります。

5. 書かないほうがよいもの

種類理由
応募職種と無関係で級が低いもの欄が埋まるだけで情報にならない
民間の短期講座の修了証資格ではなく受講歴
有効期限が切れているもの現在有効でないものは書かない
思想・信条が推測されるもの選考と無関係な情報になる
趣味性が強く職務と関係しないもの趣味・特技欄に回す

ただし、応募職種と結びつけられるなら趣味性の高い資格も使えます。たとえば接客業への応募で色彩関連の資格を持っているなら、書く意味があります。

判断基準は「面接官がこの資格について質問したくなるか」です。質問が想像できないものは省いて構いません。

数が多い場合の絞り方

10個以上ある場合は、次の順で絞ります。

  1. 応募職種に直結するもの(全部書く)
  2. 業務で使う可能性があるもの(2〜3個)
  3. 運転免許(職種を問わず書く)

合計5個程度が読みやすいです。全部書くと、何を売りにしたいのかが伝わりません。

絞ったあとの資格は、応募先ごとに入れ替えて構いません。職務経歴書を応募先ごとに直すのと同じで、資格欄も固定する必要はありません。ベースの一覧を1つ作っておき、そこから毎回選び直す形にすると管理が楽になります。

6. 資格がないときの対応

第二新卒で資格がないことは、まったく問題ありません。資格の有無より、実務で何をしたかが見られます。

状況書き方
運転免許のみ運転免許だけ書く。それで十分
何もない「特になし」と書く
業務で使うソフトはあるPCスキル欄に分けて書く
これから取る予定がある試験日が決まってから書く

空欄のまま出さないでください。書き忘れなのか、ないのかが読み手に伝わりません。「特になし」と書くのが正しい書式です。

資格がない代わりに書けるのは、業務で使ったソフトやツールの習熟度です。これは資格欄ではなくPCスキル欄に書きます。「関数を使った集計表の作成が可能」といった具体的な書き方をすると、資格より実務的な情報になります。

なお、応募先が資格を必須要件にしている場合は別です。その場合は資格欄の一番上に書き、取得年月も明記してください。必須要件を満たしていることが一目で分かる配置にします。

7. 面接で聞かれること

資格について聞かれるのは、次の3パターンです。

  • 「この資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか」
  • 「業務でどう使いましたか」
  • 「受験予定と書かれていますが、進捗はいかがですか」

1番目が最も多いです。答え方は、業務で困った場面から始めると具体的になります。

「営業の数字をまとめる作業で、集計の考え方を間違えて判断がずれたことがありました。感覚でやっていたのを直したくて、体系的に学べる資格を選びました」

「就職に有利だと思ったから」は避けてください。業務との接点がない答えになります。

3番目については、進捗を答えられるようにしておいてください。「テキストは2周し、過去問に入っています」程度で構いません。答えられないと、書いただけだと受け取られます。

資格を「持っている」だけで終わらせない

同じ資格を持つ応募者が複数いる場合、差がつくのは業務での使い方です。「取得した」で止めず、実務でどう使ったかを1行添えてください。

書く場所は資格欄ではなく、職務内容の記述の中です。「日商簿記検定試験3級を取得後、月次の経費精算のチェック業務を担当」といった形で、資格と業務をつなげます。この一文があるだけで、資格が実務の裏づけに変わります。

8. 進め方と時間配分

段階時間やること
洗い出し15分持っている資格を全部書き出す
正式名称の確認20分合格証書か主催団体のサイトで確認
絞り込み10分応募職種との関連で5個程度に
表記の統一10分西暦か和暦、履歴書全体で揃える
理由の準備15分書いた資格ごとに、取った理由を1文

合計70分です。一度作れば、応募先が変わっても大きくは変わりません。

ただし、応募職種が変わるときは絞り込みをやり直してください。営業職向けと事務職向けでは、載せる資格が変わることがあります。

9. よくある質問

運転免許しかありません。書いていいですか

書いてください。運転免許は職種を問わず記載する慣行があります。営業職では実際に必要になることもあります。

資格欄は空欄でもいいですか

空欄にせず「特になし」と書いてください。空欄は書き忘れと区別がつきません。

履歴書と職務経歴書の両方に書きますか

履歴書に書くのが基本です。職務経歴書には、応募職種に直結する資格だけを書く形にすると、重複が気になりません。

級が低い資格は書かないほうがいいですか

応募職種と関係があれば書いてください。簿記3級でも、経理事務に応募するなら意味があります。関係のない低い級は省いて構いません。

取得予定と書いて落ちたら、報告すべきですか

内定前の段階であれば、次に提出する書類から外すだけで構いません。すでに内定が出ている場合は、面接で話題に出ていたなら一言伝えておくと誠実です。

業務独占資格を持っていますが、違う職種に応募します

書いてください。取得の過程で身につけた知識や、勉強を継続できたこと自体が材料になります。面接では「なぜその職種を選ばないのか」を聞かれる可能性があるので、答えを用意しておいてください。

正式名称が分からない資格があります

合格証書を確認してください。手元にない場合は、試験の主催団体のサイトに正式名称が記載されています。検索で出てくる略称をそのまま使わないでください。

資格を取ってから転職活動をするべきですか

資格を待つ必要はありません。第二新卒の選考では実務経験が優先されます。試験日が決まっているなら「受験予定」と書いて、活動は先に始めてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

資格欄は、加点を取る欄ではなく、失点しない欄です。書式のルールを守れば、それ以上のことは求められません。

1. 持っている資格を全部書き出し、正式名称を確認する。合格証書か主催団体のサイトで確認します。略称のままだと、書式の理解を疑われます。

2. 応募職種との関連で5個程度に絞る。全部書く必要はありません。質問したくなる資格だけを残します。

3. 書いた資格ごとに、取った理由を1文で用意する。「業務で困った場面」から始めると具体的になります。面接で最も聞かれるのがここです。

資格がなくても不利にはなりません。「特になし」と書いて、実務の記述にかける時間を増やしてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。