英文レジュメの書き方|第二新卒が日本語の書類との違いを押さえる5点【2026年版】
外資系企業に応募すると、英文の書類を求められることがあります。
そして、多くの人が日本語の職務経歴書をそのまま訳そうとします。
これが、最初の失敗です。
日本語の職務経歴書と英文レジュメは、構造が違います。
訳すのではなく、書き直す必要があります。
違いは、大きく3つあります。
1つ目は、書かない項目があること。年齢、性別、顔写真は、原則として記載しません。
2つ目は、順番が逆であること。直近の職歴から先に書きます。
3つ目は、実績の書き方。担当業務ではなく、成果を数字で書きます。
そして、分量は1枚が基本です。
この記事では、構造の違い、書いてはいけない項目、実績の書き方、提出前の確認を整理します。
なお、応募先の国や企業の方針によって求められる形式が異なる場合があります。指定がある場合は、それに従ってください。
1. 結論:押さえるのは5点
1. 個人情報は最小限にする。年齢、性別、写真は書きません。
2. 直近の職歴から先に書く。
3. 業務ではなく成果を書く。数字を入れます。
4. 1枚に収める。第二新卒であれば1枚で足ります。
5. 書式を統一する。読みやすさが評価されます。
1番目に補足します。
英語圏の多くの国では、採用における差別を避けるため、これらの情報を書かない慣行があります。
日本語の履歴書の感覚で年齢や写真を入れると、書式を理解していないと判断される場合があります。
| 書かない項目 | 理由 |
|---|---|
| 年齢・生年月日 | 記載しない慣行 |
| 性別 | 同上 |
| 顔写真 | 同上 |
| 配偶者・家族の情報 | 同上 |
| 詳細な住所 | 市区町村程度で足りる |
2. 構造の違い
| 項目 | 日本語の職務経歴書 | 英文レジュメ |
|---|---|---|
| 順番 | 古い職歴から | 直近の職歴から |
| 分量 | 1〜2枚 | 1枚 |
| 個人情報 | 年齢・写真あり | 最小限 |
| 記載の中心 | 担当業務 | 成果 |
| 文体 | 文章 | 箇条書き |
| 志望動機 | 含む場合がある | 別文書(カバーレター) |
4行目が最も大きな違いです。
日本語の職務経歴書では、「何を担当していたか」を書きます。
英文レジュメでは、「何を達成したか」を書きます。
だから、同じ経験でも書き方が変わります。
書き換えの例
日本語の書き方
法人向けの新規開拓営業を担当。月に約20件の商談を扱い、社内3部署と調整しながら納品まで進行を管理。
英文レジュメの発想に直した書き方
・年間の受注率を部内平均より2ポイント高い30%で維持 ・納期の遅延を年7件から1件に削減(社内3部署との調整運用を新設) ・常時5〜8件の案件を並行して進行
担当した内容ではなく、結果を先に書きます。
そして、1項目1行の箇条書きにします。
3. 基本の構成
一般的な構成は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名・連絡先 | 名前、電話、メール、居住地(市区町村) |
| 要約 | 2〜3行で経歴と強みをまとめる |
| 職歴 | 直近から順に。会社名、職種、期間、成果 |
| 学歴 | 学校名、専攻、卒業年 |
| 技能 | 語学、ソフト、資格 |
2行目が、日本語の書類にはない項目です。
冒頭に、自分がどんな人材かを2〜3行でまとめます。
採用担当は、まずここを読みます。
だから、この数行で判断される場合があります。
要約の書き方
入れるのは3点です。
- 職種と経験年数
- 最も強い実績
- 応募先で何ができるか
日本語で考えてから英語にすると、書きやすくなります。
「法人営業として2年半、年間40件の商談を担当。決裁の流れを確認する手法で商談期間を平均1ヶ月短縮した。同様の進め方で、貴社の法人営業に貢献したい」
この内容を、簡潔な英語にします。
長く書く必要はありません。2〜3行です。
4. 実績の書き方
英文レジュメでは、各職歴の下に成果を箇条書きで書きます。
1つの職歴につき、3〜5項目が目安です。
そして、各項目に数字を入れます。
| 数字の型 | 例 |
|---|---|
| 割合の変化 | 30%から36%に |
| 件数の変化 | 年7件から1件に |
| 規模 | 年間40件、5〜8件を並行 |
| 期間の短縮 | 平均5.2ヶ月から4.1ヶ月に |
| 金額 | 月間300万円分 |
数字がない項目は、弱く見えます。
だから、書く前に「この経験に数字はあるか」を確認してください。
数字がない場合、件数や頻度で代替できます。
「何をしたか」より「何が変わったか」
この原則を守ってください。
| 弱い書き方 | 強い書き方 |
|---|---|
| 顧客対応を担当した | 対応時間を40分から15分に短縮した |
| 資料を作成した | 差し戻しを月8件から1件に減らした |
| チームで業務を行った | 5名のチームで○の工程を担当した |
3行目に補足します。
チームでの成果を書く場合、自分の担当範囲を明記してください。
「チームで達成した」だけでは、自分が何をしたか伝わりません。
5. 書式と分量
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 分量 | 1枚 |
| 書体 | 読みやすい標準的なもの |
| 文字の大きさ | 本文で10〜12ポイント |
| 余白 | 上下左右に十分に |
| ファイル形式 | 指定がなければPDF |
1行目を守ってください。
第二新卒であれば、1枚に収まります。
2枚以上になる場合、書きすぎです。
そして、書式の統一が読みやすさを決めます。
| 統一すること | 例 |
|---|---|
| 日付の書き方 | 全部同じ形式に |
| 箇条書きの記号 | 全部同じに |
| 見出しの大きさ | 同じ階層は同じ大きさに |
| 会社名の表記 | 略さず統一 |
これらがばらばらだと、細部への注意が不足していると判断されます。
6. カバーレター
英文レジュメとは別に、カバーレターを求められる場合があります。
これは、日本語の志望動機に近いものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分量 | 1枚以内、3〜4段落 |
| 冒頭 | どの職種に応募するか |
| 中盤 | 自分の経験と、応募先での貢献 |
| 末尾 | 面談の機会への言及、締めの挨拶 |
中盤が本体です。
レジュメに書いた実績のうち、応募先に最も関係するものを1〜2つ選んで、具体的に説明します。
レジュメの内容を全部繰り返さないでください。
そして、求人票に書かれている要件に触れてください。
「求人に記載の○○について、前職で△△の経験があります」という形です。
求められない場合もある
企業によっては、レジュメのみで足りる場合があります。
求人票の応募方法に指定があるかを確認してください。
指定がない場合、レジュメのみで応募して構いません。
7. 語学力の書き方
この項目は、正直に書いてください。
面接で確認されるためです。
| 書き方 | 注意点 |
|---|---|
| 試験のスコア | 取得年も記載 |
| 業務での使用経験 | 何にどの程度使ったか |
| 学習中 | 到達目標と時期 |
2行目が最も重視されます。
スコアより、実際に業務で使った経験のほうが評価されます。
「メールでのやり取り」「資料の読解」「会議への参加」など、使った場面を具体的に書いてください。
そして、話す機会がなかった場合は、そう伝えてください。
誇張すると、面接で確認された時点で信用を失います。
英語力がまだ十分でない場合
外資系でも、日本国内の業務では日本語が中心の職種があります。
求人票の要件を確認してください。
「ビジネスレベル」と書かれている場合、会議や交渉で使う想定です。
「読み書きができること」であれば、要件は下がります。
自分の水準に合う求人を選ぶほうが、確実です。
8. 提出前の確認
| 順番 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 求人票の要件に触れているか |
| 2 | 各項目に数字が入っているか |
| 3 | 1枚に収まっているか |
| 4 | 書式が統一されているか |
| 5 | 会社名と職種名の綴り |
5行目を必ず確認してください。
応募先の社名の綴りを間違えると、他社の書類を使い回したことが明らかになります。
そして、ファイル名も確認してください。
氏名と書類の種類が分かる形にします。
第三者に見てもらう
可能であれば、英語の書類を読み慣れた人に見てもらってください。
自分では気づかない不自然さがあります。
外資系に強い転職エージェントでは、英文書類の添削を行っている場合があります。
まず、そちらを使ってください。
9. よくある質問
Q. 日本語の職務経歴書を訳せばいいですか
訳すのではなく、書き直してください。
構造が違います。順番が逆で、担当業務ではなく成果を書き、1枚に収めます。
Q. 年齢や写真は書きますか
原則として書きません。
英語圏の多くの国では、採用における差別を避けるため記載しない慣行があります。ただし、応募先の指定がある場合はそれに従ってください。
Q. 何枚が適切ですか
1枚が基本です。
第二新卒であれば、1枚に収まります。2枚以上になる場合は、書きすぎです。
Q. カバーレターは必要ですか
求人票の応募方法に指定があるかを確認してください。
指定がない場合、レジュメのみで応募して構いません。求められた場合は1枚以内でまとめます。
Q. 英語力に自信がありません
求人票の要件を確認して、自分の水準に合う求人を選んでください。
外資系でも、日本国内の業務では日本語が中心の職種があります。語学力は誇張しないでください。
Q. 翻訳ツールを使ってもいいですか
下書きには使えます。
ただし、そのまま提出しないでください。不自然な表現が残ります。可能であれば、読み慣れた人に確認してもらってください。
Q. 実績の数字がありません
件数や頻度で代替できます。
「月に約200件を処理」「週2回の会議を運営」といった形です。数字がない項目は弱く見えるため、何らかの量を入れてください。
Q. 日本語の書類も必要ですか
両方を求められる場合があります。
日本法人の採用では、日本語の職務経歴書を求められることが一般的です。求人票の応募方法を確認してください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
1. 日本語の職務経歴書を開いて、各項目を「何が変わったか」に書き換える。担当業務ではなく成果です。
2. 各項目に数字を入れる。割合の変化、件数の変化が最も効きます。
3. 1枚に収める。収まらない場合は、応募先に関係が薄い項目から削ってください。
訳すのではなく、書き直してください。構造が違うため、翻訳では通用しません。
この先、読むべき記事
- 外資系は第二新卒に可能か|入口と求められる水準(外資系の入口)
- 英語を使う仕事の選び方|第二新卒が入れる職種と必要な水準(語学の水準)
- 職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け(日本語の書類の型)
- 応募書類の提出前チェック|第二新卒が誤字より先に直す5つのこと(提出前の確認)
- 応募書類のPDF化と送り方|第二新卒がファイル名から添付まで整える手順(ファイルの整え方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。