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同じ求人が何度も出ている理由|第二新卒が再掲載を読み解く6つの型【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約15分
同じ求人が何度も出ている理由|第二新卒が再掲載を読み解く6つの型【2026年版】

〜再掲載=ブラック企業、とは限りません〜

転職サイトを見ていると、同じ企業の同じ求人が、何ヶ月も掲載され続けていることがあります。

あるいは、一度消えた求人が、また出てくることがあります。

この状態を見て、「人がすぐ辞める会社なのでは」と感じる人は多くいます。

ただし、再掲載の理由は1つではありません。

6つの型があり、そのうち警戒すべきは2つだけです。

残りの4つは、応募者にとって不利ではありません。むしろ、有利な場合もあります。

だから、「再掲載されているから避ける」という判断は、応募先を無駄に狭めます。

大事なのは、どの型かを見分けることです。

この記事では、6つの型と、見分けるための確認項目を整理します。

1. 結論:6つの型に分ける

#応募者にとって
継続的な増員有利(事業が伸びている)
複数名の採用枠有利(枠が多い)
掲載期間の更新中立(システム上の再掲載)
要件に合う人が来ていない中立〜有利
早期離職が続いている警戒
採用の見込みなく掲載している警戒

⑤⑥が、警戒すべき2つです。

そして、①②④は、応募者にとって不利ではありません。

特に④は、有利に働くことがあります。

応募者が集まっていない求人は、競争が少ないためです。

要件を完全に満たしていなくても、通る可能性があります。

2. 型①②③ 不利ではない再掲載

① 継続的な増員

事業が成長していて、継続的に人を採用している状態です。

見分け方兆候
複数の職種で募集している組織全体を拡大している
従業員数が増えている会社概要、有価証券報告書で確認
資金調達のニュースがある成長期の可能性
新拠点の開設拡大の兆候

この場合、再掲載はむしろ良い兆候です。

② 複数名の採用枠

1つの求人で、3名、5名といった枠がある場合です。

1名決まっても、残りの枠が埋まるまで掲載が続きます。

求人票の「募集人数」の欄を確認してください。

記載がない場合、面接で「今回、何名を採用される予定でしょうか」と聞いてよいです。

③ 掲載期間の更新

転職サイトの掲載には期間があります。

期間が終了すると、企業が更新の手続きをします。

このとき、いったん掲載が消えて、また出てくることがあります。

これは、システム上の動きであり、実態を示すものではありません。

「消えて、また出てきた」だけでは、判断できません。

3. 型④ 要件に合う人が来ていない

この型が、応募者にとって最も有利になり得ます。

なぜ集まらないのか

原因内容
要件が高すぎる提示年収に対して求める水準が高い
勤務地が不便通勤しづらい立地
知名度が低い検索されにくい
職種名が独特求職者が検索していない
求人票の内容が薄い応募の判断ができない

4行目は、実際によくあります。

「営業企画」の仕事を「事業推進」という名前で募集していると、検索でヒットしません。

職種名の読み替えについては、専用の記事にまとめています。

応募者にとっての利点

利点内容
競争が少ない書類の通過率が上がる
要件が緩む可能性期間が長引くと、企業側が条件を見直す
丁寧に見てもらえる応募者が少ないため

長期間掲載されている求人は、避けるのではなく、確認して判断してください。

4. 編集長の実体験:3ヶ月出ていた求人に応募した

私が第二新卒で転職活動をしていたとき、3ヶ月ほど掲載され続けている求人がありました。

SaaS企業の営業職です。

最初は、「人が辞め続けているのでは」と考えて、応募を見送っていました。

エージェントの担当者に相談したところ、こう言われました。

担当者「あの会社、離職率は高くないですよ

「じゃあ、なんで3ヶ月も出てるんですか」

担当者単純に、応募が集まってないんです

「なぜですか」

担当者社名が知られてないのと、扱ってるのが障がい福祉向けのサービスなので、検索でも見つかりにくいんですよ

「それだけですか」

担当者あと、求人票が地味です。書いてある内容は真面目なんですが、目を引かない。ただ、実際に話を聞くと、悪くない会社です

応募しました。

そして、この会社から内定が出ました。

入社後に分かったことですが、離職率は高くありませんでした。

応募が集まらなかった理由は、担当者の言うとおりでした。

ここで学んだのは、掲載期間の長さだけでは判断できないということです。

そして、応募が集まっていない求人は、競争が少ないという利点がありました。

ただし、これは④の型だった場合の話です。

⑤⑥の型であれば、避けるべきです。

5. 型⑤⑥ 警戒すべき2つ

⑤ 早期離職が続いている

採用しても、短期間で辞めていく状態です。

兆候内容
同じ職種の求人が、1年以上出続けている補充が続いている
複数の職種で常に募集している全社的に定着していない
求人票の内容が更新されない見直しがされていない
「未経験歓迎」「積極採用」を強調数を確保したい可能性
従業員数が増えていない採用しても増えていない

最後の行が、最も確実な指標です。

上場企業であれば、有価証券報告書の「従業員の状況」で、従業員数の推移が確認できます。

採用を続けているのに従業員数が増えていない場合、退職と採用が均衡している状態です。

⑥ 採用の見込みなく掲載している

実際には採用の予定がないのに、掲載を続けているケースです。

目的内容
会社の認知度を上げる求人を広告として使う
常に候補者をプールしておく良い人がいれば採用
掲載プランの残りを消化契約上、掲載枠が余っている

この場合、応募しても選考が進まないことがあります。

見分け方は、応募後の反応です。

反応判断
2週間以上、連絡がないこの型の可能性
選考のスケジュールが示されない同上
「今は募集を停止しています」と返される掲載が放置されている

6. 確認すべき3項目

再掲載の型を見分けるために、次の3つを確認してください。

#確認項目どこで
募集人数求人票、または面接で確認
従業員数の推移会社概要、有価証券報告書
同じ職種の平均在籍年数面接で聞く

③が最も実態を表します。

聞き方

「配属予定の部署について伺えますでしょうか。同じ職種の方の、平均的な在籍年数はどのくらいでしょうか。

この質問への答え方に、実態が出ます。

答え方読み方
「3〜5年が中心です」把握している。信頼できる
「長い人は10年います」短い人の話を避けている可能性
「人によりますね」把握していない可能性
「最近増員したので、若手が多いです」増員の可能性(①の型)

そして、次の質問も有効です。

この募集は、増員でしょうか、欠員の補充でしょうか。

「増員です」と答えられれば、①または②の型です。

「補充です」の場合、前任者の退職理由まで聞いてよいです。

「差し支えなければ、前任の方がどのような経緯で退職されたかを伺えますでしょうか。」

「キャリアアップのため他社へ」「社内異動」といった答えなら、問題ありません。

曖昧にされる場合は、判断材料になります。

7. 掲載期間から読める情報

掲載期間読み方
1ヶ月未満判断材料にならない
1〜3ヶ月一般的な範囲
3〜6ヶ月応募が集まっていない可能性(④)
6ヶ月以上確認が必要
1年以上、断続的に⑤の可能性

3〜6ヶ月の場合、④(応募が集まっていない)である可能性が高くなります。

この場合、応募者にとって不利ではありません。

1年以上、同じ職種の求人が断続的に出続けている場合は、⑤を疑ってください。

掲載期間の確認方法

転職サイトによっては、「掲載開始日」や「更新日」が表示されます。

表示がない場合、次の方法で推測できます。

方法内容
求人票の日付の記載「2026年◯月時点」などの記載
給与の記載古い水準のままかどうか
エージェントに聞く最も確実

エージェント経由の場合、担当者に「この求人は、いつから出ていますか」と聞いてください。

そして、「過去に紹介した方はいますか」「その方はどうなりましたか」も聞いてよいです。

8. 判断の手順

次の順で判断してください。

#やること判断
求人票で募集人数を確認複数名なら②の型
会社の従業員数の推移を確認増えていれば①の型
他の職種でも常に募集していないか確認していれば⑤を疑う
エージェントに掲載期間と実態を聞く情報があれば最も確実
面接で「増員か補充か」を聞く補充なら前任者の経緯も

③が、簡単で効果的です。

その企業の採用ページを開き、募集中の職種を確認してください。

営業も事務も企画もエンジニアも、すべて「積極採用中」になっている場合、全社的に定着していない可能性があります。

ただし、急拡大している企業でも同じ状態になるため、②(従業員数の推移)とあわせて判断してください。

ブラック企業の見分け方については、専用の記事にまとめています。

9. よくある質問

何ヶ月も掲載されている求人は、避けるべきですか?

一概には言えません。応募が集まっていないだけの場合、競争が少ないという利点があります。従業員数の推移と、他の職種でも常に募集していないかを確認してから判断してください。

一度消えた求人が、また出てきました。

掲載期間の更新である可能性があります。転職サイトの掲載には期間があり、更新のタイミングで一時的に消えることがあります。これだけでは判断できません。

応募が集まっていない求人は、通りやすいですか?

通りやすくなる傾向があります。競争が少なく、丁寧に見てもらえるためです。要件を完全に満たしていなくても、応募する価値があります。

「増員か補充か」を面接で聞いていいですか?

聞いて問題ありません。組織の状況を確認する、自然な質問です。「補充」の場合、前任者の退職の経緯まで聞いてよいです。

従業員数の推移は、どこで確認できますか?

上場企業なら、有価証券報告書の「従業員の状況」で確認できます。非上場の場合は、会社概要ページの記載や、ニュースリリースから推測してください。エージェントに聞くのが最も確実です。

すべての職種で募集している会社は、危険ですか?

急拡大している場合と、定着していない場合の両方があります。従業員数が増えているかを確認してください。採用を続けているのに増えていない場合、退職と採用が均衡している可能性があります。

応募したのに、2週間連絡がありません。

まず、催促の連絡を入れてください。それでも返信がない場合、採用の見込みなく掲載している可能性があります。他社の選考に集中してください。

エージェントに、掲載期間を聞いてもいいですか?

聞いてよいです。「この求人は、いつから出ていますか」「過去に紹介された方はいますか」と聞けば、実態に近い情報が得られます。これが最も確実な確認方法です。

10. まとめ:応募前にやる3つのこと

同じ求人が何度も出ていても、それだけでは判断できません。

6つの型があり、警戒すべきは2つだけです。

むしろ、「応募が集まっていない」だけの求人は、競争が少なく、応募者にとって有利になり得ます。

応募前にやること

その企業の採用ページを開き、他の職種でも常に募集していないか確認する(5分)

会社概要または有価証券報告書で、従業員数の推移を確認する(10分)

面接で「増員でしょうか、補充でしょうか」を聞く

目安時間:合計20分(+面接)

①が最も簡単です。

すべての職種が「積極採用中」になっていて、かつ従業員数が増えていない場合は、警戒してください。

私が応募した会社は、3ヶ月掲載され続けていました。

理由は、社名が知られておらず、検索で見つかりにくかったからでした。

掲載期間の長さだけで判断していたら、応募していませんでした。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。