第二新卒のキャリアを深掘りする。
退職・引き継ぎ

会社の貸与物をなくしたとき|第二新卒の報告と費用の扱い【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約17分
会社の貸与物をなくしたとき|第二新卒の報告と費用の扱い【2026年版】

〜隠している間に、被害が広がることがあります〜

「社員証が見当たらない」

気づいた瞬間、報告をためらいます。探せば出てくるかもしれない、と思うためです。

ただ、物によっては、遅れた時間の分だけ被害が広がります。特に、社内に入れるものや、情報が入っているものは急ぎます。

この記事では、報告の順番と、その後の扱いを整理します。

なお、費用負担や責任の範囲は、会社の規程や状況によって判断が分かれます。ここに書いているのは一般的な整理です。個別の判断は、会社の規程を確認するか専門の窓口に相談してください。

1. 結論:最初にやるのは3つ

なくしたと気づいたときの3手

まず上長に報告する(探す前に)

いつ、どこで最後に使ったかを書き出す

指示に従って、止める手続きをする

①を後回しにしないでください。

自分で探している間に、悪用される可能性があります。

2. 物によって急ぎ方が違う

優先順位を整理します。

急ぎ方理由
社員証・入館証最も急ぐ社内に入られる可能性
パソコン・タブレット最も急ぐ情報が入っている
携帯電話最も急ぐ連絡先と情報が入っている
記憶媒体最も急ぐ情報が入っている
急ぐ施錠の変更が必要になることがある
名刺中程度取引先の情報が含まれる
制服・作業着急がない再貸与で対応できる
書籍・備品急がない弁償で対応できる

上位4つは、情報の取り扱いの問題になります。

会社の規程で報告の手順が決まっていることが多いため、自己判断で処理しないでください。

情報が入っている物の場合

多くの会社では、遠隔で使えなくする仕組みがあります。

報告が早いほど、その手が使えます。

壊した場合も同じ

なくした場合と、扱いは変わりません。

状況対応
落として壊したすぐ報告。使えるかどうかも伝える
水濡れ電源を入れず、そのまま報告
動作がおかしい自分で直そうとしない
他人に壊された経緯を含めて報告する

2つめと3つめは、自分で対処すると悪化することがあります。

情報が入っている機器は、専門の担当者が扱う必要があります。

3. 報告のしかた

短く、事実を伝えます。

順番話す内容
何をなくしたか
いつ気づいたか
最後に使ったのはいつ、どこか
現時点でやったこと
指示を仰ぐ

言い訳から入らないでください。

なぜなくしたかの説明は、対応が終わってからで足ります。

使える言い方

「◯◯を紛失した可能性があります。至急ご相談させてください。最後に使用したのは、昨日の△時頃です」

この2文で足ります。

探すのは報告の後

報告してから探しても、遅くありません。

むしろ、上長が同時に手を打てる分、早く解決します。

4. その後の手続き

会社の指示に従います。

手続き内容
利用の停止入館証、端末、回線などを止める
再発行の申請所定の様式がある場合が多い
遺失届公共の場所での紛失なら警察へ
顧客への連絡情報が含まれる場合、会社が判断する
報告書の提出経緯を書面で提出する会社もある

4つめは、自分で判断しないでください。

取引先への連絡は、会社としての対応になります。

遺失届

外出先でなくした場合、警察に届け出ることがあります。

会社から指示があってから行ってください。

先に届け出ると、会社の把握と手続きの順番がずれることがあります。

5. 費用の負担

気になる部分です。

状況一般的な扱い
通常の業務の中で起きた会社が負担することが多い
会社の規程で定めがあるその規程による
重大な過失がある場合一部の負担を求められることがある
再発行の実費規程によって扱いが分かれる

この判断は、状況と会社の規程によります。

金額の提示があった場合は、根拠となる規程を確認してください。納得できない場合や不明な点がある場合は、労働基準監督署など専門の窓口に相談できます。

給与から控除される場合

賃金からの控除には決まりがあります。

金額と根拠を書面で確認してください。

その場で同意せず、内容を確かめてから判断して構いません。

6. 退職時に返せないとき

退職の手続きで発覚することもあります。

状況対応
なくしたことに気づいた最終出社日より前に報告する
前に紛失していた隠さず、その時期も含めて伝える
見つからないまま退職日が来る手続きの方法を会社に確認する
私物と混ざっている自宅も含めて探す時間を取る

1つめが要点です。

最終出社日に発覚すると、手続きの時間が取れません。

返却物の確認は早めに

退職を伝えた時点で、返すものの一覧をもらってください。

そこで初めて「あれがない」と気づくことがよくあります。

1〜2ヶ月の余裕があれば、探す時間も、再発行の時間も取れます。

評価への影響

多くの人が心配する点です。

すぐ報告して指示に従った場合、影響は限定的です。

問題になるのは、隠していたことが後から発覚した場合と、同じことを繰り返した場合です。報告が早ければ、対応した事実のほうが残ります。

再発を防ぐ工夫を自分から提案できると、むしろ信頼につながります。

7. 日頃の管理

なくさないための工夫です。

やること内容
置き場所を決める帰宅後の定位置を作る
持ち出す物を減らす必要ないものは置いていく
一覧を作る何を借りているかを把握する
定期的に確認する月に1回、手元にあるか見る
私物と分ける混ざると探しにくくなる

3つめができていない人が多くいます。

自分が何を借りているかを、正確に言える人は少数です。

一覧に書く項目

  • 物の名前
  • 借りた日
  • 管理番号があれば控える
  • 返却の予定

入社時に受け取ったものを、その日に書き出しておくと後で困りません。

8. 見つかった場合

後から出てくることもあります。

やること内容
すぐ報告する見つかったことを伝える
手続きの確認停止したものを戻すか
再発行済みなら古いものをどうするか確認する
経緯を記録する同じことを防ぐ材料にする

2つめと3つめは、会社の指示に従ってください。

再発行が済んでいる場合、見つかったものは返却して破棄することが一般的です。

報告を取り消さない

「見つかったので、なかったことに」とはできません。

停止の手続きが済んでいるため、正式に報告する必要があります。

9. よくある質問

なくしたことに気づいたら、まず何をしますか

探す前に、上長へ報告してください。自分で探している間に、悪用される可能性があります。特に社員証、パソコン、携帯電話、記憶媒体は急ぎます。多くの会社には遠隔で使えなくする仕組みがあり、報告が早いほどその手が使えます。

探せば出てくるかもしれません。それでも報告すべきですか

報告してください。報告してから探しても遅くありません。むしろ、上長が同時に手を打てる分、早く解決します。後から見つかった場合も、見つかったことを報告すれば済みます。隠している時間が、最も危険な時間です。

費用は自分で負担することになりますか

状況と会社の規程によります。通常の業務の中で起きた紛失は、会社が負担することが多くなります。金額の提示があった場合は、根拠となる規程を確認してください。納得できない場合は、労働基準監督署など専門の窓口に相談できます。

給与から引かれると言われました

賃金からの控除には決まりがあります。金額と根拠を書面で確認してください。その場で同意せず、内容を確かめてから判断して構いません。不明な点がある場合は、専門の窓口に相談することをおすすめします。

警察に届け出るべきですか

会社から指示があってから行ってください。先に届け出ると、会社の把握と手続きの順番がずれることがあります。外出先での紛失であれば遺失届を出すことが多いものの、判断は会社の指示に従うのが確実です。

退職の直前に、返せないものがあると気づきました

最終出社日より前に報告してください。最終日に発覚すると、手続きの時間が取れません。退職を伝えた時点で返却物の一覧をもらい、手元にあるかを確認しておくと、1〜2ヶ月の余裕を持って対応できます。

何を借りているか、把握していません

入社時や配属時に受け取ったものを書き出してください。物の名前、借りた日、管理番号、返却の予定の4項目で足ります。分からない場合は、総務や上長に「貸与物の一覧をいただけますか」と依頼できます。記録がある会社がほとんどです。

なくしたものが後から見つかりました

すぐに報告してください。停止の手続きが済んでいるため、正式に伝える必要があります。再発行が済んでいる場合、見つかったものは返却して破棄することが一般的です。「なかったこと」にはできないので、隠さず伝えてください。

10. まとめ:探す前に、報告する

今週やる3つのこと

いま何を借りているか、一覧に書き出す

持ち出しているもののうち、置いていけるものを決める

帰宅後の定位置を1つ作る

なくしたときに最も影響が大きいのは、報告が遅れることです。

探す前に伝えれば、会社が同時に手を打てます。物そのものより、遅れた時間のほうが問題になります。

なお、費用負担や責任の範囲に関する部分は一般的な整理です。個別の判断は、会社の規程を確認するか、労働基準監督署など専門の窓口に相談してください。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。