第二新卒のキャリアを深掘りする。
求人サイト活用

制服・服装規定のある職場|第二新卒が求人票と面接で確かめる【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約17分
制服・服装規定のある職場|第二新卒が求人票と面接で確かめる【2026年版】

〜毎日のことなので、積み上がると差になります〜

「制服貸与」

求人票のこの1行には、いくつもの前提が隠れています。費用は誰が負担するのか、洗濯はどうするのか、着替えの時間は労働時間に入るのか。

1日あたりは小さくても、毎日のことなので積み上がります。

この記事では、確認すべき項目を整理します。

なお、着替えの時間や費用負担の扱いは、勤務の実態や会社の規程によって判断が分かれます。ここに書いているのは一般的な整理です。個別の判断は労働基準監督署など専門の窓口に確認してください。

1. 結論:確かめるのは3つ

服装まわりで確かめる3点

費用の負担(購入か貸与か、クリーニングは誰が)

着替えの時間の扱い(労働時間に入るか)

私服の場合の基準(どこまで許容されるか)

③が最も曖昧なまま入社されがちです。

「私服可」の中身は、会社によってまったく違います。

2. 服装規定の4つの型

同じ「規定あり」でも、中身が違います。

内容よくある業種
制服貸与会社が用意し、貸し出す製造、医療、小売、警備
制服購入自分で購入する一部の販売、飲食
スーツ着用私物のスーツ営業、金融、士業
オフィスカジュアル私服だが基準がある事務、企画、IT
完全自由制限がほぼない一部のIT、クリエイティブ

3つめと4つめは、実質的に自己負担です。

スーツ着用の職場では、購入費とクリーニング代が継続的にかかります。

費用の目安

  • スーツ:年に数万円(買い替えとクリーニング)
  • 制服購入型:初回に数万円かかることがある
  • 靴・鞄:職種によって指定がある

年間の支出として見ると、月額の給与に対して無視できない額になることがあります。

3. 費用の負担を確認する

求人票には書かれていないことが多い項目です。

確認する内容聞き方の例
貸与か購入か「制服は貸与でしょうか、購入でしょうか」
購入の場合の金額「初回に必要な費用はいくらですか」
退職時の扱い「退職時は返却でしょうか」
クリーニング「洗濯やクリーニングはどうなっていますか」
買い替え「傷んだ場合の買い替えは誰が負担しますか」

2つめと5つめは、聞きにくく感じても確認してください。

数万円の初期費用が発生する場合、入社直後の家計に影響します。

給与から天引きされる場合

制服代が給与から控除される運用もあります。

その場合は、金額と期間を書面で確認してください。

賃金からの控除には決まりがあるため、条件が不明な場合は労働基準監督署などの窓口に相談できます。

4. 着替えの時間の扱い

見落とされやすい項目です。

状況一般的な整理
会社が着用を義務づけている着替えの時間が労働時間とされることがある
着替える場所が指定されている同上
自由に選べる服装労働時間には入らないことが多い

この判断は、勤務の実態によって分かれます。

1日10分でも、月に20日で200分、年に40時間になります。

面接で聞くとき

「始業時刻は、着替えを終えた時点でしょうか」と聞きます。

この聞き方なら、実務的な確認として自然です。

なお、労働時間の判断は個別の事情によるため、疑問がある場合は労働基準監督署など専門の窓口に確認してください。

制服にも利点がある

自己負担の観点だけで見ると、制服のほうが有利な場合があります。

観点制服あり私服
費用本体は会社負担のことが多い自分で用意する
毎朝の判断考えなくてよい毎日選ぶ
他人との比較起きにくい意識することがある
通勤時の格好自由にできる(更衣室がある場合)仕事着で通勤する

「制服は嫌」という感覚だけで避けると、条件面では損をすることがあります。

費用と手間の両面で比べてみてください。

5. 「私服可」の中身

最も曖昧な表記です。

実際の運用判断の目安
オフィスカジュアル襟のあるシャツ、ジャケットが基本
ビジネスカジュアルスーツに近いが、ネクタイは不要
服装自由(面談時のみスーツ)顧客と会う日だけ変える
本当に自由Tシャツ、スニーカーも可

求人票の「服装自由」だけでは、どれか分かりません。

確かめる方法

  • 面接で「普段はどのような服装の方が多いですか」と聞く
  • 会社の採用ページの写真を見る
  • 面接に行ったときの社員の様子を見る

2つめが最も分かりやすい方法です。

採用ページの写真は、実際の社内の様子を写していることが多くあります。

顧客と会う日がある場合

内勤の日は自由でも、訪問の日は指定があることがあります。

「顧客訪問の日はどうされていますか」と聞いておくと、必要なものが分かります。

6. 求人票からの読み方

書かれ方から、ある程度は推測できます。

記載読み取れること
「制服貸与」会社が用意する。費用負担は要確認
「制服支給」支給されるが、退職時の扱いは要確認
「作業着貸与」現場での作業がある
「服装自由」幅が広い。実態は要確認
「スーツ着用」自己負担で用意する
記載なし面接で確認する

「貸与」と「支給」は、退職時の扱いが違うことがあります。

貸与なら返却、支給なら本人のものになる運用が一般的です。

業種による傾向

  • 医療・介護:制服貸与が多い。洗濯は自宅の場合もある
  • 製造・建設:作業着と安全靴。安全靴は自己負担のこともある
  • 小売・飲食:制服または指定の服装。靴は自己負担が多い
  • 営業:スーツまたはオフィスカジュアル
  • IT:自由なことが多い

靴と鞄は、自己負担になりやすい項目です。

7. 身だしなみの規定

服装以外にも、規定があることがあります。

項目規定があることが多い業種
髪の色接客、金融、医療
装飾品医療、製造、飲食
ネイル医療、飲食、接客
ひげ接客、営業
香り医療、飲食

衛生上の理由による規定は、業務の性質から来ています。

面接の段階で「身だしなみの規定はありますか」と聞いておくと、入社後に困りません。

面接での聞き方

条件の確認として、まとめて聞けます。

「服装や身だしなみについて、規定があれば教えていただけますか」

この聞き方なら、不自然になりません。

入社初日の服装

入社が決まったら、初日の服装を確認します。

「初日はどのような服装で伺えばよいでしょうか」と、人事に一言聞いてください。

制服が支給される場合でも、初日は私服で行き、その場で受け取ることが多くあります。聞いておけば、初日に浮くことがありません。

8. 面接で聞く項目

まとめて確認できるようにしておきます。

項目聞き方
制服の有無「制服はありますか。貸与でしょうか」
費用「初回に必要な費用はありますか」
クリーニング「洗濯はどうされていますか」
着替えの時間「始業は着替えを終えた時点でしょうか」
私服の場合「普段はどのような服装の方が多いですか」
身だしなみ「規定があれば教えてください」
更衣室「更衣室やロッカーはありますか」

7つめは、通勤の仕方にも関わります。

更衣室がない場合、制服のまま通勤することになります。

聞くタイミング

一次面接ではなく、選考が進んでからでも構いません。

内定後のオファー面談や、労働条件通知書の確認の場でまとめて聞くのが自然です。

9. よくある質問

「制服貸与」なら、費用はかからないのですか

多くの場合、本体の費用はかかりません。ただし、クリーニング代や、傷んだときの買い替え費用が自己負担になることがあります。また、靴や靴下、インナーは自己負担が一般的です。面接で「洗濯はどうされていますか」「買い替えは誰が負担しますか」を確認してください。

制服代が給与から引かれることはありますか

そのような運用をしている会社もあります。その場合は、金額と控除の期間を書面で確認してください。賃金からの控除には決まりがあるため、条件が不明な場合や納得できない場合は、労働基準監督署などの窓口に相談できます。

着替えの時間は労働時間に入りますか

会社が着用を義務づけ、着替える場所も指定されている場合は、労働時間とされることがあります。ただし判断は勤務の実態によって分かれます。面接では「始業は着替えを終えた時点でしょうか」と聞いてください。疑問がある場合は専門の窓口に確認するのが確実です。

「服装自由」の会社では、何を着ればいいですか

会社によって幅が大きく違います。面接で「普段はどのような服装の方が多いですか」と聞くのが確実です。採用ページの社員の写真を見ると、実際の様子が分かることもあります。入社初日は、少し整えた服装で行き、周りを見てから調整するのが安全です。

スーツ着用の職場は、費用がかかりますか

自己負担になるのが一般的です。買い替えとクリーニングを合わせると、年に数万円かかることがあります。給与の水準を比べるときは、この支出も含めて考えてください。制服貸与の職場と比べると、実質的な差が出ることがあります。

髪の色やネイルの規定は、聞いてもいいですか

聞いて構いません。「服装や身だしなみについて、規定があれば教えていただけますか」とまとめて聞くと自然です。医療や飲食では衛生上の理由から規定があることが多く、入社後に知ると困ることがあります。事前に確認しておくほうが双方のためになります。

更衣室があるかは、確認すべきですか

確認してください。更衣室やロッカーがない場合、制服のまま通勤することになります。通勤時間が長い場合や、公共交通機関を使う場合は、生活に影響します。「更衣室やロッカーはありますか」と、条件の確認として聞けます。

いつ聞くのが自然ですか

一次面接で聞く必要はありません。選考が進んでから、内定後のオファー面談や労働条件通知書を確認する場でまとめて聞くのが自然です。条件面の確認として扱われるため、この段階であれば聞きにくさもありません。

10. まとめ:費用と時間で、実質の差が出る

今週やる3つのこと

気になる求人の服装に関する記載を書き出す

費用・クリーニング・着替えの時間を、質問リストに入れる

「服装自由」の求人は、採用ページの写真を見る

服装の条件は、1日あたりでは小さな差です。

ただ、毎日のことなので、費用も時間も積み上がります。入社前に確認しておくと、後から驚くことがありません。

なお、着替えの時間や費用負担の扱いは一般的な整理です。個別の判断は、労働基準監督署など専門の窓口に確認してください。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。