第二新卒のキャリアを深掘りする。
キャリア相談

パートナーに転職を相談する|第二新卒が伝える順番と材料【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約15分
パートナーに転職を相談する|第二新卒が伝える順番と材料【2026年版】

〜反対されるのは、転職そのものではなく「見通しが分からないこと」です〜

転職をパートナーに相談すると、反対されることがあります。

そして、多くの場合、反対の理由は「転職すること」そのものではありません。

「この先どうなるかが分からないこと」です。

収入がどうなるか。生活のリズムが変わるか。いつ決まるのか。決まらなかったらどうするのか。

これらが分からない状態で相談されると、不安になります。

だから、反対されます。

逆に言えば、この4点を数字で示せれば、話は変わります。

「転職したい」ではなく、「こういう見通しで進める」という相談にしてください。

この記事では、伝える順番と、用意すべき材料を整理します。

1. 結論:3つの材料を用意してから話す

#材料内容
収入の見通し現在/転職後の想定/最悪の場合
期間の見通しいつまでに決めるか
決まらなかった場合どうするか

③を用意することが、最も重要です。

「絶対に決まる」とは言えません。

だから、「決まらなかったらどうするか」を先に決めておいてください。

「3ヶ月で決まらなければ、いったん活動を止めて現職を続ける」

この一文があるだけで、相手の不安は大きく下がります。

伝える順番

#話す内容
今の状況で困っていること(事実)
転職を考えている理由
収入の見通し(数字)
期間の見通し(数字)
決まらなかった場合の対応
相手の意見を聞く

③④を先に出してください。

気持ちの話から始めると、相手は「感情で決めようとしている」と受け取ります。

2. 反対される4つの理由

理由相手が心配していること
収入が下がるのでは生活への影響
決まらないのでは無職の期間が発生する
また辞めるのでは繰り返しへの懸念
相談が遅い勝手に決められた感覚

④が、実は最も多い理由です。

内定が出てから「実は転職活動をしていた」と伝えると、反対されます。

転職の内容ではなく、「相談されなかったこと」が問題になります。

だから、活動を始める前に伝えてください。

タイミング

タイミング適否
活動を始める前最適
応募を始めてから
面接が進んでからやや遅い
内定が出てから遅い
退職を伝えてから不可

活動を始める前に伝えてください。

その段階なら、「まだ何も決まっていない」状態で相談できます。

相手も、判断ではなく相談として受け取れます。

3. 編集長の実体験:親に伝えた順番を間違えた

私は当時、パートナーはいませんでしたが、親には転職を伝えました。

そして、順番を間違えました。

内定が出てから伝えたのです。

電話でこう言いました。

「転職することにした。内定が出たので」

え、そんな話、聞いてなかったけど

「言ってなかったので」

いつから探してたの

「2ヶ月くらい前から」

その間、何も言わなかったのね

この後、しばらく話が進みませんでした。

反対されたのは、転職先の内容ではありませんでした。

「2ヶ月間、何も言わなかったこと」でした。

その後、改めて説明しました。

年収がどうなるか、なぜその会社を選んだか、辞める理由は何か。

そして、母がこう言いました。

最初に相談してくれてたら、こんなに驚かなかった

ここで学んだのは、内容より順番だということです。

後から説明すれば納得してもらえる内容でも、順番を間違えると、そこから話が始まりません。

活動を始める前に、一言伝えるだけでよかったのです。

4. 材料① 収入の見通し

3つの数字を用意してください。

#数字内容
現在の年収(額面)源泉徴収票の「支払金額」
転職後の想定年収求人票の提示レンジ
最悪の場合の年収提示レンジの下限

③を必ず用意してください。

「下がる可能性もある」ことを、先に伝えてください。

後から下がることが分かると、信頼を失います。

下がる場合の伝え方

職種を変える場合、年収が下がる可能性があります。

その場合、次の形で伝えてください。

伝え方の例

「未経験の職種に移るので、初年度は今より20〜30万円下がる可能性がある。

ただ、3年後には今の水準に戻るか、それ以上になる見込み。その職種の求人を見ると、経験3年で◯◯万円が相場になっている。

下がる分は、月に2万円程度。生活費を見直せば、対応できる範囲だと思う。

「月にいくら下がるか」まで落としてください。

年間の金額だと、実感が湧きません。

月額に換算すると、対応可能かどうかが判断できます。

年収が下がる転職の判断については、専用の記事にまとめています。

5. 材料②③ 期間と、決まらなかった場合

② 期間の見通し

状況期間の目安
在職中・同じ職種2〜3ヶ月
在職中・職種を変える3〜4ヶ月
離職中1〜3ヶ月

「在職中に活動する」ことを、必ず伝えてください。

収入が途切れないことが分かれば、相手の不安は大きく下がります。

伝え方の例

今の会社は辞めずに、働きながら探す。面接は、オンラインか土日に入れる。

2〜3ヶ月で決めるつもり。決まってから辞めるので、収入が途切れることはない。

③ 決まらなかった場合

これを先に決めておいてください。

伝え方の例

3ヶ月やって決まらなければ、いったん活動を止める。そのまま今の会社を続けて、半年後にまた考える。

今の会社を辞めてから探す、ということはしない。

「決まらなくても、生活は変わらない」ことが伝われば、反対する理由が減ります。

逆に、この一文がないと、相手は「決まらなかったらどうするのか」を考え続けます。

6. 話し方の注意点

避けること代わりにやること
気持ちの話から始める事実と数字から始める
「もう決めた」と言う「相談したい」と言う
現職の愚痴を長く話す事実を簡潔に述べる
反対されたら、その場で説得する一度持ち帰る
「反対されても行く」と言う意見を聞く姿勢を示す

4行目が重要です。

その場で反対されたら、いったん引いてください。

「分かった。もう少し整理して、また話す」で構いません。

その場で説得しようとすると、対立になります。

時間と場所

項目推奨
タイミングお互いに時間があるとき
場所落ち着いて話せる場所
所要時間30分は確保する
避ける疲れているとき、出かける直前

「ちょっといい?」で始めないでください。

「話したいことがあるから、今度の休みに30分もらえる?」と、先に時間を確保してください。

7. 反対された場合の対処

反対の理由を、まず確認してください。

反対の理由対処
収入が心配最悪の場合の数字を示す
決まらないのが心配在職中に活動することを説明
また辞めるのでは今回の判断の材料を示す
相談が遅い謝罪して、以降は共有する
感情的な反対一度持ち帰る

3行目について。

「また辞めるのでは」という懸念には、次のように答えてください。

「前回は、条件を確認せずに決めたところがあった。今回は、残業時間、配属先、最初の3ヶ月の業務を、書面で確認してから決める。

「何を変えるか」を示してください。

「今度は大丈夫」だけでは、根拠になりません。

それでも進まない場合

#やること
期限を決める(「1ヶ月後にもう一度話す」)
その間に、材料を集める(求人票、年収の相場)
第三者の意見を持ち込む(エージェントの面談内容など)

③が有効な場合があります。

「エージェントに相談したところ、この経歴なら◯◯万円くらいの求人が中心だと言われた」

自分の主張ではなく、第三者の情報として伝えると、受け取り方が変わることがあります。

8. 決まった後の共有

内定が出た後も、共有を続けてください。

タイミング共有すること
内定が出たとき条件(年収、勤務地、入社日)
承諾する前判断の理由
退職を伝えた後退職日、入社日
入社後1ヶ月後に状況を話す

最後の行を忘れないでください。

入社後、しばらくは慣れないため、家での様子が変わることがあります。

「今は覚えることが多くて大変だが、3ヶ月くらいで落ち着くと思う」と先に伝えておくと、相手も状況を理解できます。

入社直後の立ち上がりについては、専用の記事にまとめています。

9. よくある質問

いつ相談すればいいですか?

活動を始める前です。内定が出てから伝えると、「相談されなかったこと」が反対の理由になります。その段階なら、まだ何も決まっていないため、相談として受け取ってもらえます。

反対されたら、どうしますか?

まず、反対の理由を確認してください。収入が心配なのか、決まらないことが心配なのか、相談が遅かったことなのかで、対処が変わります。その場で説得しようとせず、一度持ち帰ってください。

年収が下がる場合、どう伝えますか?

「月にいくら下がるか」まで落としてください。年間の金額だと実感が湧きません。あわせて、3年後の見通しも示してください。

「また辞めるのでは」と言われました。

「今回は何を変えるか」を示してください。「残業時間、配属先、最初の3ヶ月の業務を、書面で確認してから決める」といった具体策です。「今度は大丈夫」だけでは、根拠になりません。

相談せずに進めてもいいですか?

推奨しません。後から伝えると、内容ではなく「相談されなかったこと」が問題になります。そして、その状態から関係を修復するのに時間がかかります。

何を用意すればいいですか?

収入の見通し(現在/想定/最悪)、期間の見通し、決まらなかった場合の対応です。この3つを数字で示せると、話が変わります。特に「決まらなかった場合」を必ず用意してください。

話し合いが平行線になります。

期限を決めて、いったん止めてください。「1ヶ月後にもう一度話す」と決めて、その間に材料を集めます。求人票の実物や、エージェントから聞いた相場を示すと、受け取り方が変わることがあります。

決まった後も、共有すべきですか?

すべきです。条件、判断の理由、退職日と入社日を共有してください。そして、入社後1ヶ月経った時点で、状況を話してください。

10. まとめ:話す前にやる3つのこと

パートナーに転職を相談するとき、反対されるのは転職そのものではなく、見通しが分からないことです。

そして、最も多い反対の理由は、「相談が遅かったこと」です。

話す前にやること

収入の3つの数字を用意する(現在/想定/最悪の場合。月額に換算)

「決まらなかったらどうするか」を1文で決める

30分の時間を、先に確保する

目安時間:合計40分

②を必ず用意してください。

「3ヶ月で決まらなければ、いったん止めて現職を続ける」

この一文があるだけで、相手の不安は大きく下がります。

そして、活動を始める前に伝えてください。

私は内定が出てから伝えて、「最初に相談してくれていたら、こんなに驚かなかった」と言われました。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。