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総務の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
総務の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

〜「一般事務ではなく、なぜ総務なんですか」。この1問に答えられるかで、ほぼ決まります〜

総務の面接には、他の事務系職種と決定的に違う点があります。

「決まっていないこと」への態度を見られます。

一般事務の面接では「決まった手順を正確に回せるか」が中心ですが、総務ではその逆です。前例がない、担当が決まっていない、誰も引き受けたがらない——そういう仕事を自分から拾えるか。ここが評価の中心になります。

この記事では、未経験・第二新卒が総務の面接で聞かれる想定問答12を、回答例つきで整理します。

1. 結論:総務の面接は3つの軸で採点されている

総務の面接で見られている3軸

拾えるか:誰の担当でもない仕事を、自分から進めた経験があるか

板挟みに耐えられるか:全部署と社外の間に立って、断ったり調整したりできるか

突発に強いか:予定が崩れることを前提に段取りを組めるか

落ちる原因のほとんどが①、差がつくのが②です。

12問すべてが、この3軸のどれかを測っています。「支えたい」「サポートしたい」という受け身の言葉で答え続けると、①が見えないまま終わります。

2. 一次面接(人事・総務メンバー)で聞かれる4問

2-1. Q1「なぜ総務なんですか」

回答例

「前職の店舗で、備品と消耗品の発注を任されていました。誰の担当とも決まっていなかった清掃用品や梱包材が毎回切れる直前になっていたので、使用ペースを1ヶ月記録して、残数がいくつを切ったら発注するかの基準表を作りました。結果、買いに走ることがなくなり、他のスタッフも発注できるようになりました。この、決まっていない仕事を決めていく作業を本業にしたいと考えて、総務を志望しています」

「縁の下の力持ちとして」は避けてください。全員が言いますし、受け身に読まれます。

2-2. Q2「一般事務ではなく、なぜ総務なんですか」

総務の面接で最も重い質問です。

回答例

「決まった手順を正確に回すことも苦ではありません。ただ、手順が決まっていない仕事を、自分で決めながら進めるほうに手応えを感じます。前職でも、担当が決まっていなかった業者手配を自分で一覧にしたときが、一番納得感がありました。総務はその範囲が会社全体に広がる職種だと理解しています」

2-3. Q3「総務の仕事について、どんなイメージを持っていますか」

回答例

「備品やオフィス環境の管理から、契約書の管理、安全衛生、社内行事、社外の業者や役所とのやり取りまで、範囲が会社によって大きく変わる職種だと理解しています。共通しているのは、全部署と社外の窓口になる立場だという点だと思っています。突発的な対応が日常的に入ることも含めて認識しています」

2-4. Q4「パソコンはどのくらい使えますか」

回答例

「エクセルはVLOOKUP、ピボットテーブル、SUMIFSまで業務で使っていました。ワードは定型文書の作成、パワーポイントは社内向け資料の作成経験があります。前職では、備品の管理表と発注基準表を自分で作って運用していました。マクロは組めません。

3. 二次面接(管理部門責任者)で聞かれる5問

3-1. Q5「他部署から無理な依頼が来たら、どうしますか」

回答例

「まず、何のために必要なのかを確認します。依頼された形では難しくても、目的が分かれば別の方法で満たせる場合があるためです。そのうえで、できません、で終わらせず『この形なら、いつまでにできます』と代案を出します。それでも難しい場合は、判断を抱え込まずに早い段階で上長に共有します」

「できる限り対応します」だけでは弱いです。断り方と代案の出し方が見られています。

3-2. Q6「前例のないことを相談されたら、どうしますか」

回答例

「まず、似た事例が社内にないかを確認します。前例がないように見えて、別の部署で似た対応をしていることがあるためです。それでも見つからなければ、自分で決めずに、判断の材料を揃えて上長に相談します。『こういう方法とこういう方法があり、それぞれこういう懸念があります』という形にして持っていきます」

この質問は「勝手に決めない」と「丸投げしない」の両方を見ています。両方に触れてください。

3-3. Q7「言いにくいことを、人に伝えた経験はありますか」

総務は催促・注意・お断りをする立場になります。

回答例

「前職で、提出期限を過ぎている書類をスタッフに催促する役割をしていました。個別に言うと角が立つので、期限の一覧を全員が見える場所に貼って、名前ではなく状況で分かる形にしました。言いに行く回数自体が減り、提出も早くなりました」

3-4. Q8「複数の依頼が同時に来たら、どう対応しますか」

回答例

「期限と、止まると他の人が動けなくなるかの2軸で並べ替えます。頼まれた順ではありません。そのうえで、依頼者には『◯時までにこちらを先に出します』と先に伝えます。いつ出るかが分かれば、相手も動けるためです」

3-5. Q9「業者さんとのやり取りで、気をつけることは何だと思いますか」

回答例

「会社の窓口として見られている立場だと理解しています。相見積もりを取るときも、条件を揃えて同じ内容で依頼することを徹底したいです。あとは、口頭で決めたことをそのままにせず、メールで残すようにします。担当が変わったときに、経緯が分からなくなるのを避けるためです」

4. 最終面接(役員・管理部長)で聞かれる3問

4-1. Q10「社内で不正や規程違反を見つけたら、どうしますか」

回答例

「まず事実確認をします。自分の理解が間違っている可能性があるので、決めつけずに資料で確認します。そのうえで、自分で処理せず、必ず上長に報告します。総務が個人の判断で処理してしまうと、その時点でチェックの機能がなくなると考えています」

4-2. Q11「3年後、どうなっていたいですか」

回答例

「3年後には、総務の業務を一通り一人で回せる状態でいたいです。そのうえで、労務や契約の領域まで担当を広げたいと考えています。最初の1年は、社内の各部署が何をしていて、何に困っているかを覚えることを優先したいです。総務は社内を知らないと動けない職種だと思っています」

4-3. Q12「最後に質問はありますか」

総務で使える逆質問を置いておきます。

① 「総務は何名体制で、どこまでの業務を担当されていますか(労務・法務・経理との分担)」

② 「未経験で入られた方は、最初にどの業務から担当されますか」

③ 「いま総務として、優先的に整えたいと考えている領域はありますか」

④ 「社内から総務への依頼は、どのような形で来ることが多いですか」

⑤ 「繁忙期はいつごろになりますか(決算・入社時期・行事など)」

①は必ず聞いてください。総務の守備範囲は会社によってまったく違うため、これを聞かないと入社後に想像と違うことになります。

5. 面接前日の準備(75分)

時間やること対応する質問
25分前職で「誰の担当でもない仕事を拾った」経験を1つ、数字つきで書くQ1、Q2
15分言いにくいことを伝えた経験を1つ用意するQ7
15分応募先の従業員数・拠点数・上場の有無を確認するQ12、全般
10分使えるエクセルの機能を機能名で書き出すQ4
10分逆質問を3つ選ぶQ12

1行目に最も時間をかけてください。ここが用意できていれば、Q1とQ2が同じ話で通せます。

6. 規模で聞かれ方が変わる

応募先の規模総務の実態面接で強調すること
〜50名人事・労務・経理も兼務何でも拾う姿勢。範囲の広さへの適性
50〜300名総務として独立。守備範囲が広い段取りと巻き込み
300名〜分業。担当領域が決まる正確さと、担当領域への関心
上場企業株主総会・開示・規程管理が加わる制度・ルールへの関心

50名の会社に「担当領域を深めたい」と言うと合いません。逆に大企業に「何でもやります」と言うと、希望がないと読まれます。規模を確認してから答えを決めてください。

7. 落ちる回答の型5つ

具体例なぜ落ちるか
縁の下型「縁の下の力持ちとして支えたい」全員が言う。受け身に読まれる
幅広い型「幅広い業務に携わりたい」やりたいことが決まっていないと読まれる
事務混同型Q2に一般事務と同じ答えを返す総務を理解していないと見なされる
全部受ける型Q5に「できる限り対応します」だけ断れない人は総務では回らない
安定志向型「落ち着いた環境で働きたい」突発対応の多さを知らないと見なされる

最も多いのが縁の下型です。この言葉を使わずに答えられるかが、最初の関門になります。

8. 未経験でも使える「総務に近い経験」

前職での経験総務の言葉への翻訳
備品・消耗品を発注していた備品管理、購買
業者を手配していた外部業者との折衝
契約書や書類を保管していた文書管理
シフトや勤怠を管理していた労務管理の入口
店舗の設備トラブルに対応したファシリティ管理
社内イベントを企画・運営した社内行事の運営
マニュアルや手順書を作った規程・手順の整備

「総務未経験」と書く前に、この表と照らしてください。店長経験者はほぼ全項目に当てはまります。志望動機の書き方は総務の志望動機にまとめています。

9. よくある質問

総務の面接は何回ありますか

一般的に2回です。一次で人事、二次または最終で管理部長・役員というケースが多くなります。

未経験でも採用されますか

されます。ただし一般事務より求人数が少なく、倍率は高めです。中小企業のほうが未経験可の枠が出やすい傾向があります。

資格は必要ですか

必須の資格はありません。MOSや、社会保険労務士の勉強経験があると分かりやすい証明になります。ただし資格より、拾って進めた経験のほうが評価されます。

人事や労務も担当することになりますか

中小企業ではほぼ確実に担当します。面接のQ12①で守備範囲を確認してください。人事に絞りたい場合は人事・採用の面接を参照してください。

一般事務と併願してもいいですか

併願は現実的です。ただしQ2で必ず違いを聞かれるので、書き分けを用意してください。事務側は一般事務・営業事務の面接にまとめています。

年収はどのくらいですか

総務は売上に直結しない職種のため、営業と比べると水準は控えめです。会社の規模と、担当範囲(労務・法務まで持つか)で差が出ます。交渉の考え方は第二新卒の年収交渉を参照してください。

在籍期間が短いと不利ですか

総務は定着性を重く見る職種です。退職理由と志望動機の一貫性が前提になります。書類の作り方は在籍半年・1年未満の職務経歴書を参照してください。

突発対応が多いと聞いて不安です

不安なら、面接で必ず確認してください。「1日の業務のうち、予定していた作業と突発対応の比率はどのくらいですか」と聞けば、実態が分かります。入社前に聞けることは全部聞いてください。

10. まとめ

総務の面接は、支える姿勢ではなく「拾った経験があるか」で決まります。

前日にやる3つのこと

① 前職で、頼まれていないのに自分でやった仕事を1つ、数字つきで書く(Q1、Q2)

応募先の会社概要ページで従業員数と拠点数を確認する。50名以下なら兼務型、300名以上なら分業型と当たりがつきます(Q12)

③ 言いにくいことを伝えた経験を1つ用意する(Q7)

②は5分で終わります。規模が分かるだけで、答えの寄せ方が決まります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。