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圧迫面接の見分け方と返し方|第二新卒が知っておく判断基準【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
圧迫面接の見分け方と返し方|第二新卒が知っておく判断基準【2026年版】

〜厳しい質問と圧迫面接は別物です。見分ける基準と、その場での返し方を置いておきます〜

面接で、強い言い方をされることがあります。

「その程度の経験で、うちに来られると思っているんですか」 「1年で辞めた人が、また同じことを言っていますね」

こう言われたとき、多くの人は動揺します。そして、その動揺そのものが評価に影響します。

ただし、まず知っておいてほしいことがあります。厳しい質問と、圧迫面接は別物です。そして、本当の圧迫面接に当たった場合、その会社は選ばないほうがよい可能性が高くなります。

この記事では、見分ける基準と、その場での対応を整理します。

1. 結論:3つを分けて考える

3つのパターンを分ける

厳しい質問(内容を掘っている。反応を見ている)→ 答える

ストレス耐性テスト(意図的に圧をかけている)→ 落ち着いて答える

本当の圧迫(人格否定・威圧)その会社を判断材料にする

①と②は対処すれば通ります。③は、こちら側が判断する場面です。

③に当たったとき、無理に耐える必要はありません。入社後に同じ扱いを受ける可能性があります。

2. 見分ける基準

種類特徴
①厳しい質問内容についての質問。答えの余地がある「その経験は、うちのどこで活きますか」
②ストレス耐性テスト言い方は強いが、質問として成立している「1年で辞めていますが、うちでも同じでは」
③本当の圧迫人格や属性への否定。答えようがない「あなたみたいな人は、どこに行っても続かない」

2-1. 判断のポイント

「答える余地があるか」で分けてください。

  • 質問になっている → ①か②。答える
  • 断定・否定で終わっている → ③の可能性

「〜と思いませんか」「〜ですよね」という決めつけの形も、②であることが多いです。反応を見られています。

3. ①②への返し方

共通する原則は3つです。

感情的に返さない(相手のペースに乗らない)

事実で答える(言い訳ではなく、事実と行動)

認めるべき部分は認める(全否定も全肯定もしない)

3-1. 「1年で辞めていますが、うちでも同じでは」

「その懸念はもっともだと思います。在籍が短かったことは、私自身も重く受け止めています。前職では、状況が変わらないと判断してから動きましたが、振り返ると相談のタイミングがもっと早くてもよかったと思っています。今回は、違和感があった段階で早めに共有したいと考えています」

「その懸念はもっともです」で受けてから答えてください。否定から入ると、対立の構図になります。

3-2. 「その程度の経験で、何ができるんですか」

「経験としては2年で、まだ浅いことは事実です。ただ、その中で自分から始めた取り組みが1つあります。失注案件を業種別に集計して、ターゲットの選び方を変える提案をしました。規模は小さいですが、同じ進め方は御社でもできると考えています」

「浅いことは事実です」と認めたうえで、事実を1つ出してください。反論も卑下も不要です。

3-3. 「うちより他社のほうが向いているのでは」

「そう見える部分があるかもしれません。ただ、私が御社を志望しているのは◯◯という点で、これは他社では見つからなかった部分です。もし私の理解が違っていれば、教えていただけますでしょうか」

「教えていただけますか」と返すのは有効です。本当に懸念があるなら、そこを聞けます。

3-4. 沈黙で圧をかけられたとき

答え終わった後、面接官が黙ることがあります。

これは「もっと話しますか」という誘導です。焦って話を足すと、余計なことを言います。

対処法:答え終わったら、落ち着いて相手を見て、待ってください。「以上です」と一言添えても構いません。

4. ③本当の圧迫だった場合

その場での対応と、その後の判断を分けてください。

4-1. その場での対応

やり合う必要はありません。最後まで冷静に受け答えして、終えてください。

「そのように見えたのであれば、私の説明が足りていなかったのだと思います。◯◯という点については、こうお伝えしたかったのですが、いかがでしょうか」

感情的に返しても、得るものはありません。その会社に行かないと決めているなら、なおさら淡々と終えてください。

4-2. その後の判断

面接での扱われ方は、入社後の扱われ方の予告である可能性があります。

判断材料意味
人格を否定された社内でも同様の可能性
属性(年齢・性別・学歴)を否定された組織の文化として表れている可能性
質問に答えても、聞く姿勢がなかったコミュニケーションの取り方
複数の面接官が同じ態度だった個人ではなく組織の問題

特に最後の項目です。面接官が1人だけそういう態度なら、その人の問題かもしれません。全員がそうなら、組織の文化です。

4-3. 辞退して構いません

内定が出ても、辞退して構いません。

「せっかく内定が出たのに」と考える必要はありません。2社目で外すほうが、はるかに大きな損失です。転職の失敗も参照してください。

辞退の手順は内定辞退の伝え方にまとめています。

5. 答えなくてよい質問

面接で聞いてはいけないとされている質問があります。

厚生労働省は、本人に責任のない事項本来自由であるべき事項を採用選考で把握することは、就職差別につながるとしています。

聞かれてはいけない内容
本籍・出生地
家族の職業・収入・学歴
住宅の状況(間取り、持ち家か借家か)
生活環境・家庭環境
宗教
支持政党
人生観・生活信条
尊敬する人物
思想
労働組合・学生運動などの活動歴
購読新聞・愛読書

5-1. 聞かれたときの対応

その場で拒否するのは難しいので、一般的な返しを用意しておいてください。

「業務に関わる部分でしたら、お答えできる範囲でお伝えしたいのですが、どのような観点でしょうか」

そのうえで、答えたくなければ答えなくて構いません。

そして、これらを聞かれた時点で、その企業の判断材料になります。ハローワークや労働局に相談することもできます。

6. 圧迫面接は減っている

近年、意図的な圧迫面接は明確に減っています。

理由は3つあります。

  • SNSで内容が広まる(採用に直接影響する)
  • 人手不足で、応募者を選べる立場ではない企業が増えた
  • ストレス耐性を測る方法として有効性が疑われている

だから、強い質問に当たったときは、まず「厳しい質問」の可能性を疑ってください。掘られているだけの場合が多くあります。

7. 落ちる対応5つ

具体例なぜダメか
感情的返し型むきになって反論する対立の構図になる
沈黙型何も言えなくなる実務でも詰まると黙ると判断される
卑下型「おっしゃる通りです、私はダメです」自己評価が低すぎると判断される
焦って話す型沈黙に耐えられず余計なことを話す準備していない内容が出る
全否定型指摘をすべて否定する素直さがないと判断される

最も多いのが沈黙型です。「少し考えさせてください」と言ってから考えるだけで、印象が変わります。

8. 事前にできる準備

やること効果
「うちでも同じでは」への答えを用意する最も出やすい厳しい質問
在籍が短い理由を、行動込みで整理する掘られても崩れない
弱点を自分で認識しておく指摘されても動揺しない
「少し考えさせてください」と言う練習をする沈黙を避けられる
複数社を並行して受ける1社に依存しないと、心理的に強くなる

最後の項目が効きます。他に選択肢がある人は、圧をかけられても動じません。並行の進め方は応募から内定までの日数を参照してください。

9. よくある質問

圧迫面接に当たったら落ちたということですか

そうとは限りません。厳しい質問は、興味を持って掘っている場合もあります。内容を掘られているのか、人格を否定されているのかで判断してください。

その場で辞退してもいいですか

最後まで受けてから判断することをおすすめします。その場で辞退すると、感情的な対応に見えます。終えてから、辞退の連絡をすれば十分です。

反論してもいいですか

事実の訂正なら構いません。ただし感情的にならないでください。「私の説明が足りていなかったかもしれません」と受けてから訂正するのが無難です。

本籍や家族について聞かれました

本来聞いてはいけない内容です。答えたくなければ答えなくて構いません。その企業の判断材料にもなります。ハローワークや労働局に相談することもできます。

沈黙されたらどうすればいいですか

焦って話を足さないでください。「以上です」と一言添えて、落ち着いて待ってください。

泣いてしまいそうです

「少し失礼します」と言って、深呼吸して構いません。無理に続ける必要はありません。そして、その企業は選択肢から外して構いません。

面接後に不快感が残ります

その感覚は判断材料です。面接での扱われ方は、入社後の扱われ方の予告である可能性があります。転職の失敗も参照してください。

エージェント経由なら相談できますか

相談してください。担当者は他の候補者からも情報を得ているので、その企業の傾向を知っている場合があります。

10. まとめ

圧迫面接は、耐えるものではなく、見分けるものです。

前日にやる3つのこと

① 「うちでも同じことが起きたら?」への答えを、行動の変化込みで用意する

「少し考えさせてください」と声に出して言ってみる(沈黙を避ける最も簡単な手です)

③ 他社の選考も並行して進めておく(1社に依存しないと、動じません)

③が最も効きます。選択肢がある状態で臨む人は、圧をかけられても崩れません。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。