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長所と短所の答え方|第二新卒が短所で評価される例文10パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
長所と短所の答え方|第二新卒が短所で評価される例文10パターン【2026年版】

〜長所より、短所のほうで差がつきます。理由と例文10パターンを置いておきます〜

面接の定番質問に、こういうものがあります。

「あなたの長所と短所を教えてください」

多くの人は長所を考えるのに時間を使い、短所は「心配性です」「慎重すぎるところです」で済ませます。

これが逆です。

長所は全員が言うので差がつきません。短所の答え方でだけ、他の応募者と差がつきます。そして、多くの人は短所で自分の評価を下げています。

この記事では、短所で評価される答え方と、例文10パターンを整理します。

1. 結論:短所の答えに入れる要素は3つ

短所の答えに入れる3要素

短所そのもの(言い換えず、事実として)

それで実際に起きた失敗(具体的な場面)

いま取っている対策(ここが評価される)

③がない答えは、ただの自己申告です。

核心は③です。短所がない人はいません。面接官が見ているのは「自分の弱点を自覚して、対処しているか」だけです。

2. なぜ短所で差がつくのか

2-1. 長所は全員が同じことを言う

よくある長所何人が言うか
責任感が強いほぼ全員
粘り強いほぼ全員
コミュニケーション能力が高いほぼ全員
前向きほぼ全員
真面目ほぼ全員

長所で差をつけるのは難しいので、長所は「具体的な場面つきで、短く」で十分です。

2-2. 短所は答え方の幅が大きい

短所の答え方には、はっきり差が出ます。

答え方評価
「特にありません」× 自覚がないと判断される
「心配性です」だけ△ 対策がない
「完璧主義です」(長所の言い換え)× ごまかしていると読まれる
短所+失敗+対策◎ 自覚と改善力の証明

「完璧主義です」「頑張りすぎるところです」は、短所を装った長所です。面接官は何百回も聞いているので、すぐ分かります。

2-3. 第二新卒では特に効く

第二新卒の面接では、「またすぐ辞めないか」が最大の懸念です。

自分の弱点を自覚して、対処している人は、環境が合わなかったときに逃げるのではなく、対処すると判断されます。短所の答えは、そのまま定着性の証明になります。

3. 言ってはいけない短所

短所なぜダメか
時間にルーズ社会人の基本。対策があっても不安が残る
約束を忘れる同上
嘘をつくことがある論外
感情的になるチームで働けないと判断される
人の話を聞かない同上
続かない・飽きっぽい第二新卒では致命的
責任を持つのが苦手論外
その職種の必須要素営業で「人と話すのが苦手」など

最後の項目に注意してください。応募職種の必須要素を短所として挙げると、適性がないと判断されます。

4. 例文10パターン(全文)

4-1. 慎重すぎる/確認が多い

「慎重に確認しすぎて、着手が遅くなることがあります。前職でも、資料を作る前に条件を細かく確認しようとして、着手が半日遅れたことがありました。いまは、まず粗い形で作って一度見てもらい、そこから直す進め方に変えています。結果的に、そのほうが早く終わることが分かりました」

4-2. 抱え込む/相談が遅い

「分からないことを自分で解決しようとして、相談が遅れることがあります。前職で、調べても分からない状態のまま半日使ってしまい、上長に『もっと早く言って』と言われたことがありました。それ以降、15分調べて分からなければ聞く、と時間を区切るようにしています。

第二新卒では、この短所が最も使いやすいです。「相談が遅れた」は、退職理由とも整合します。

4-3. 断るのが苦手

「頼まれると断れず、自分の作業が滞ることがありました。前職で、複数の依頼を引き受けた結果、優先度の高いものが後回しになったことがあります。いまは、引き受ける前に『いつまでに必要か』を必ず確認して、難しい場合は代案を出すようにしています。断るのではなく、出せる範囲を伝える形にしました」

4-4. 視野が狭くなる/没頭しすぎる

「一つの作業に集中すると、周りが見えなくなることがあります。前職で、集計に没頭していて、電話が鳴っていることに気づかなかったことがありました。いまは、区切りの時間を決めて、その都度いったん手を止めて周りを確認するようにしています。

4-5. 決断に時間がかかる

「判断材料を集めすぎて、決めるまでに時間がかかることがあります。前職で、複数の案を比較しているうちに、締切が迫ってしまったことがありました。いまは、比較する項目を3つに絞って、それ以上は見ないと決めています。

4-6. 人に頼るのが苦手

「自分でやったほうが早いと思って、抱え込んでしまうことがあります。前職で、後輩に任せられる作業まで自分でやっていて、結果的に自分の手が回らなくなったことがありました。いまは、手順書を作ってから渡すようにして、任せられる形を先に作るようにしています。

4-7. 発言が控えめ/意見を出すのが遅い

「会議で、意見をまとめてから発言しようとして、発言のタイミングを逃すことがあります。前職で、後から『先に言ってほしかった』と言われたことがありました。いまは、完成した意見でなくても『まだ整理できていませんが』と前置きして出すようにしています。

4-8. マルチタスクが苦手

「複数のことを同時に進めるのが得意ではありません。前職で、割り込みの依頼が入るたびに、元の作業に戻るのに時間がかかっていました。いまは、割り込みが入った時点で、どこまでやったかを1行メモに残してから対応するようにしています。戻る時間が短くなりました」

4-9. 数字に苦手意識がある(数字を扱わない職種の場合)

「数字を扱うことに苦手意識がありました。前職で、売上の集計を任されたときに時間がかかっていました。いまは、エクセルの関数を覚えて自動化することで、苦手な部分を仕組みで補うようにしています。VLOOKUPとピボットテーブルは業務で使えるようになりました」

応募職種が数字を扱う場合は、この短所は避けてください。

4-10. 完璧を求めすぎる(言い換えではなく、失敗つきで)

「求められている以上に作り込んでしまい、時間をかけすぎることがあります。前職で、社内共有用の資料を外部提出レベルまで作ってしまい、他の作業が押したことがありました。いまは、着手前に『どこまでの精度が必要か』を確認するようにしています。

「完璧主義」を使うなら、必ず失敗の場面をつけてください。それがないと、長所の言い換えに見えます。

5. 長所の答え方

長所は短く、具体例つきで十分です。

① 長所を1行で(行動で言う)

② それが出た場面を1つ

③ 応募職種でどう活きるか(1行)

「手順を整理して、他の人が使える形にするのが得意です。前職では、発注の基準表を作って、誰でも発注できる状態にしました。事務職では、自分の作業だけでなく周りが動きやすい状態を作ることが重要だと理解しているので、この部分を活かしたいです」

「責任感が強い」ではなく、行動で言ってください。強みが出てこない場合は強みの見つけ方を参照してください。

6. 長所と短所を1本の線にする

上級の答え方ですが、非常に強いです。

長所と短所は、多くの場合、同じ性質の表と裏です。

長所裏返しの短所
準備を怠らない着手が遅い
一つに集中できる周りが見えなくなる
相手の事情を考えられる断るのが苦手
慎重に判断する決断に時間がかかる
丁寧に作り込む時間をかけすぎる

「長所は、準備を怠らないところです。前職では、商談の前に必ず相手の会社の状況を調べてから臨んでいました。ただ、その裏返しで、準備が整うまで着手が遅くなるという短所があります。いまは、粗い形で一度見てもらってから直す進め方に変えています」

この形で答えると、自己理解の深さが伝わります。

7. 落ちる答え方5つ

具体例なぜ落ちるか
なし型「特にありません」自覚がないと判断される
言い換え型「完璧主義です」だけごまかしていると読まれる
対策なし型短所を挙げるだけ改善の意思が見えない
致命型「時間にルーズです」対策があっても不安が残る
職種違い型営業で「人と話すのが苦手」適性がないと判断される

最も多いのが言い換え型です。「完璧主義」「頑張りすぎる」は、失敗の場面をつけない限り使わないでください。

8. 答えの作り方(30分)

時間やること
10分前職で「上長に指摘されたこと」を3つ書き出す
5分そのうち、応募職種の必須要素に当たらないものを1つ選ぶ
10分それで実際に起きた失敗を1つ書く
5分いま取っている対策を1行で書く

1行目が最も確実な探し方です。「もっと早く言って」「もう少し簡潔に」「先に確認して」——指摘された言葉が、そのまま短所です。

9. よくある質問

短所は正直に言うべきですか

言ってください。ただし、対策とセットにしてください。対策がない短所は、ただの自己申告です。

「特にありません」はダメですか

ダメです。自覚がない人と判断されます。短所がない人はいません。

「完璧主義」は使えますか

失敗の場面をつければ使えます。「作り込みすぎて他が押した」など、実害があった場面を必ず入れてください。

短所は何個答えればいいですか

1つで十分です。複数挙げると、印象が悪くなるだけです。

長所と短所は関連させるべきですか

できれば関連させてください。同じ性質の表と裏として語ると、自己理解の深さが伝わります。ただし無理につなげる必要はありません。

短所を克服したと言ってもいいですか

「克服した」より「対策している」のほうが自然です。完全になくなったと言うと、短所ではなくなってしまいます。

自己PRと同じ内容になってしまいます

長所と自己PRは重なって構いません。自己PRは「何ができるか」、長所は「どういう性質か」で、粒度が違います。自己PRの書き方は未経験職種の自己PRを参照してください。

職種によって答えを変えるべきですか

変えてください。特に短所は、応募職種の必須要素に当たらないものを選ぶ必要があります。営業で「人と話すのが苦手」、経理で「数字が苦手」は避けてください。

10. まとめ

長所ではなく、短所の答え方で差がつきます。

前日にやる3つのこと

前職で上長に指摘されたことを3つ書き出す(これがそのまま短所の候補です)

② 応募職種の必須要素に当たらないものを1つ選ぶ

③ それで実際に起きた失敗と、いま取っている対策を1行ずつ書く

①が最も確実です。「自分の短所は何か」と考えるより、「何を指摘されたか」を思い出すほうが、はるかに早く出てきます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。