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目標の数字が届かない月が続くとき|第二新卒が「向いていない」と決める前の4つの切り分け【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約12分
目標の数字が届かない月が続くとき|第二新卒が「向いていない」と決める前の4つの切り分け【2026年版】

3か月続けて目標に届かない。会議で名前が挙がる回数が増える。そのうち「自分はこの仕事に向いていないのではないか」という考えが、原因の分析より先に来るようになります。

ただ、数字が届かない理由は1つではありません。市場の側の変化、社内の仕組み、自分の行動量、進め方の技術——この4つは、必要な対処がまったく違います。混ぜたまま「頑張る」と決めると、効かない努力が積み上がります。

この記事では、未達が続いたときに原因を切り分ける手順と、上司への相談の出し方、そして本当に職種が合っていないと判断してよい基準を整理します。

1. 結論:4つの層に分けてから手を打つ

中身自分で動かせるか
市場・環境需要の減少、競合の値下げ、季節要因ほぼ動かせない
社内の仕組み目標の置き方、担当割り、リードの量相談すれば動くことがある
行動量訪問数、提案数、処理件数自分で動かせる
進め方の技術提案の質、優先順位、詰めの精度時間はかかるが動かせる

「向いていない」という結論は、この4つを分けた後でなければ出せません。市場や担当割りが原因なのに自分の適性の問題として処理すると、環境を変えても同じ結論に戻ります。まず、どの層で詰まっているかを特定してください。

2. 4つの原因の見分け方

症状疑う層確かめ方
部署全体が未達市場・環境チームの達成率を並べる
自分だけが未達行動量・技術件数を他の人と比べる
担当領域が明らかに薄い社内の仕組み担当ごとの母数を確認する
件数は足りているが決まらない技術失注の理由を10件並べる
件数そのものが足りない行動量1日の時間の使い方を記録する

最初に見るのは「自分だけなのか、全体なのか」です。部署全体が届いていないなら、個人の頑張りで解決する話ではありません。この確認をせずに自分を責めるのが、いちばん時間を失うパターンです。会社側の状況の読み方は会社の業績が悪いと感じるとき|第二新卒が確かめる情報と動き出しの判断にまとめています。

3. 行動量を数字で出す

「頑張っているつもり」を、実際の件数に置き換えます。

記録するもの期間分かること
1日の作業時間の内訳2週間本来の業務に使えている割合
接触・提案の件数1か月母数が足りているか
次の段階に進んだ件数1か月どこで落ちているか
失注・不成立の理由10件分技術の課題か条件の課題か

いちばん多い発見は「本来の業務に使えている時間が想像より短い」ことです。会議・事務処理・社内対応で1日の半分が消えていれば、件数が足りないのは当然の結果になります。その場合の課題は努力ではなく、時間の配分です。時間の整理は仕事の優先順位のつけ方|第二新卒が「全部急ぎ」から抜け出す4つの基準、量そのものが多い場合は業務量が多すぎるとき|第二新卒が切り分けて相談する手順を参考にしてください。

落ちている段階を1つに絞る

母数・次段階への進捗・成立率のうち、どこが平均から離れているかを見ます。3つ全部を同時に改善しようとすると、どれも動きません。いちばん落差の大きい1か所だけに絞ってください。

4. 目標そのものを疑ってよい場面

状況疑うこと相談の切り口
前任者も未達だった目標の置き方過去3年の達成率を確認する
担当の母数が他より少ない担当割り母数を数字で示す
目標の根拠が説明されていない設定の妥当性算出の考え方を聞く
経験年数が考慮されていない期待値の置き方立ち上がりの期間を確認する

目標を疑うのは、責任逃れではありません。目標の根拠を理解していない状態では、どこを埋めればよいかも分かりません。「この目標はどういう考え方で決まっていますか」は、正当な質問です。期の目標の置き方は入社後の目標設定と最初の評価面談|第二新卒が最初の期にやることにまとめています。

5. 上司への相談の出し方

未達の相談は、切り出し方で結果が大きく変わります。

要素中身
事実数字と件数で現状を出す「今期は◯件で、目標に対して◯割です」
分析どこで落ちているかを1点に絞る「提案までは進みますが、条件で落ちています」
自分の仮説原因の見立てを出す「価格帯が合っていない可能性があります」
依頼何をしてほしいか「同行して見ていただけますか」

「頑張ります」だけで終わる相談は、次の月も同じ結果になります。事実と分析を持っていくと、上司の側も具体的な助言が出せます。相談は謝罪の場ではなく、次の一手を決める場だと考えてください。相談の型は報告・連絡・相談のやり方|第二新卒が信頼を作る型、1対1の場の使い方は上司との1on1の使い方|第二新卒が評価と成長につなげるを参考にしてください。

6. 未達が評価と処遇にどう響くか

見られている点未達そのものより重い残しておくとよいもの
原因の把握説明できるかどうか分析のメモ
相談のタイミング早く出したかどうか相談した日と内容
試した打ち手何を変えたか変更の履歴
改善の方向数字が動いた形跡週ごとの件数の推移

未達が1期あることより、説明できない状態のほうが評価には響きます。数字が届かなかった期でも、原因の特定と打ち手の記録が残っていれば、話は「立て直しの途中」になります。記録は自分のために残してください。評価の受け止め方は評価されないと感じるとき|第二新卒が確かめる3つと動かし方にまとめています。

7. 「向いていない」と判断してよい基準

条件目安意味
環境要因を確認した部署全体・担当母数を確認済み自分だけの問題と確定した
行動量を満たした期間がある3か月以上量の不足ではないと言える
打ち手を3つ以上試したそれぞれ1か月やり方の幅を試した
上司の助言を受けた同行や添削を含む独学の限界ではない
それでも数字が動かない推移が横ばい職種との相性を検討してよい

この5つがそろって初めて、職種との相性を疑う段階に入ります。逆に、どれか1つでも欠けているなら、まだ試していないことが残っています。「向いていない」は最後に出す結論であって、最初の仮説にしてはいけません。職種の見直しは同業か異業種か|第二新卒が経験の効く範囲から決める5つの軸が判断材料になります。

8. 転職を考える段階に来たら

やることねらい注意点
数字ではなく行動を棚卸しする未達でも書ける材料を出す成果だけで書こうとしない
外の基準で自分を測る市場での位置を知る社内評価だけで判断しない
次の環境の条件を書き出す同じ詰まりを避ける逃げ先ではなく行き先にする
在職のまま動き出す選択肢を確保する先に辞めない

未達の期間があっても、書ける材料はあります。件数・改善のために試したこと・そこから分かったことは、成果と別に評価される要素です。数字が出ていないから書けない、と決めつけないでください。材料の出し方はキャリアの棚卸しを1枚のシートで|書類も面接もここから作る、外の基準の測り方は自分の市場価値を測る|第二新卒が外の情報で確かめる4つの方法にまとめています。

9. よくある質問

3か月連続で未達です。もう辞めたほうがよいですか

判断の前に、部署全体の達成率と自分の担当の母数を確認してください。全体が未達なら市場や仕組みの問題であり、環境を変えても同じ結果になるとは限りません。自分だけが未達である、という確認が先です。

行動量は足りているのに数字が動きません

落ちている段階を特定してください。接触はできているが提案に進まないのか、提案までは進むが条件で落ちるのかで、必要な打ち手が変わります。失注の理由を10件並べると、共通点が見えます。

上司に相談すると「気合いが足りない」と言われます

事実と数字を持っていくと、返ってくる助言の質が変わります。件数の推移と落ちている段階を示したうえで、「同行していただけますか」のように具体的な依頼を出してください。抽象的な相談には抽象的な答えが返ります。

目標が高すぎる気がしますが、言ってよいのでしょうか

目標の根拠を聞くこと自体は問題ありません。過去の達成率や担当の母数を示したうえで、算出の考え方を確認する形にしてください。「高すぎます」ではなく「どういう考え方で置かれていますか」と聞くと話が進みます。

同期は達成していて、自分だけができていません

比べる対象を担当領域の条件までそろえてください。担当の母数や既存顧客の有無が違えば、同じ努力でも結果は変わります。そのうえで差が残るなら、進め方の技術の課題として1点だけ改善に絞ります。

未達が続くと評価はどうなりますか

会社によりますが、多くの場合は結果だけでなく、原因の把握と打ち手が見られます。分析のメモと試したことの記録を残しておけば、面談で説明できます。説明できない未達がいちばん不利になります。

転職しても同じ結果になりそうで怖いです

その不安は、原因を切り分けていないときに強く出ます。市場・仕組み・行動量・技術のどこで詰まったかが分かっていれば、次の環境で避けるべき条件も具体的になります。切り分けが、次の選択の精度を上げます。

数字が出ていないと職務経歴書に書くことがありません

件数、試した打ち手、そこから分かったこと、改善した点は書けます。成果だけが評価対象ではなく、課題への向き合い方も見られています。まずは事実を時系列で書き出し、そこから使える材料を選んでください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

数字が届かないときに最も避けたいのは、原因を切り分ける前に「向いていない」という結論へ飛ぶことです。市場・仕組み・行動量・技術は、必要な対処がまったく違います。

今週やる3つのこと

① 部署全体の達成率と、自分の担当の母数を確認する

② 1日の時間の内訳を2週間だけ記録し、本来の業務に使えている割合を出す

③ 落ちている段階を1つに絞り、事実と仮説を持って上司に相談する

※ 職種との相性を疑うのは、環境要因の確認と3か月以上の行動量が満たされた後

未達の期間があっても、記録が残っていれば説明できます。数字が動かないことより、何が起きているか分からないままにしておくことのほうが問題になります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。