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同じ会社の複数ポジションに応募する|第二新卒の進め方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約17分
同じ会社の複数ポジションに応募する|第二新卒の進め方【2026年版】

〜同時に出すか、順番に出すかで結果が変わります〜

「この会社、営業と営業企画の両方で募集している」

気になる会社が複数の職種で募集していることは、珍しくありません。そして、どちらも自分に合いそうに見えます。

ただ、両方に同時に出すのが正解とは限りません。受け取る側の見え方が変わるためです。

この記事では、複数ポジションへの応募の進め方を整理します。

1. 結論:決めるのは3つ

複数ポジションに応募するときの3点

同時に出すか、順番に出すかを決める

第一希望をはっきりさせる

書類は職種ごとに書き分ける

②が曖昧なままだと、どちらでも中途半端に見えます。

「どちらでもよい」は、どちらの職種にも本気ではないと受け取られます。

2. 同時応募が可能かどうか

会社によって、扱いが違います。

状況扱い
求人票に「併願可」と記載同時に出せる
応募フォームで複数選択できる同時に出せる
記載がない会社に確認するか、順番に出す
「1回の応募につき1職種」と記載順番に出す
エージェント経由担当者に確認する

3つめが最も多いパターンです。

記載がない場合、同時に出すこと自体は禁止されていないことがほとんどです。

確認する方法

企業の採用ページの問い合わせ先から、短く聞けます。

「複数の職種に応募することは可能でしょうか」と1文で足ります。

エージェント経由なら、担当者に聞くほうが早く済みます。

そもそも併願すべきかを考える

出す前に、一度立ち止まってください。

状況判断
2つの職種が隣接している併願する意味がある
職種がまったく違う軸の説明が難しくなる
片方は「受かりそうだから」志望動機が書けない。やめる
求人の要件が近い同じ人材像を求めている可能性

3つめの理由で併願すると、面接で必ず見抜かれます。

「なぜこの職種か」に答えられない応募は、通りません。

3. 同時に出す場合

同時に出すなら、書き分けが前提になります。

やること内容
職務経歴書を分ける職種ごとに、書く順番と強調点を変える
志望動機を分けるなぜその職種かを、それぞれ書く
第一希望を明記するどちらを優先したいかを伝える
併願していることを書く隠さない

4つめが要点です。

同じ人事が両方を見るため、隠しても分かります。

併願の伝え方

書類の最後か、志望動機の中で1行触れます。

「◯◯職を第一希望としつつ、△△職にも関心があり併願させていただいております」

理由を添えると、より自然になります。

見え方の注意

複数に出すと、「どこでもいい人」に見えるリスクがあります。

だからこそ、第一希望と、なぜもう一方も見ているのかを説明してください。

「顧客と接する仕事を軸にしており、その中で2つの形を検討している」といった説明ができると、軸があると伝わります。

4. 順番に出す場合

第一希望から出す形です。

順番やること
第一希望の職種に応募する
結果を待つ
不採用なら、期間を置いて第二希望へ
再応募の可否を確認する

③の期間は、会社によって決まっていることがあります。

「不採用後6ヶ月は再応募不可」といった規定がある場合、その間は出せません。

順番に出すときの注意

第一希望の選考に時間がかかると、第二希望の募集が終わることがあります。

募集の状況を見ながら判断してください。

「決定次第終了」の求人では、待っている間に閉まる可能性があります。

5. 書類の書き分け

同じ経歴でも、書く順番を変えます。

職種前に出す経験
営業数字、顧客との関係、提案の経験
企画数字を分析した経験、仕組みを作った経験
事務正確さ、期限管理、複数案件の並行
カスタマーサポート対応件数、問い合わせの解決

職務要約の3行を、職種ごとに書き換えてください。

以下の経歴の記述は同じでも、冒頭が変わるだけで印象が変わります。

使い回してはいけない箇所

  • 職務要約(最初の3行)
  • 志望動機
  • 自己PRの結論部分

この3つが同じだと、どちらの職種にも当てはまらない書類になります。

使い回してよい箇所

  • 職歴の事実(会社名、期間、担当業務)
  • 数字の実績
  • 資格、スキル

事実の部分は、同じで構いません。

6. 面接で聞かれること

併願していると、必ず触れられます。

質問答え方
なぜ両方に応募したか軸を先に説明し、2つの形を検討していると伝える
どちらが第一希望かはっきり答える。曖昧にしない
もう一方に決まったら「その場合も入社したい」と答えられるか
なぜこの職種か経験とのつながりを具体的に

2つめで迷うと、印象が悪くなります。

事前に決めておいてください。

答え方の例

「顧客の課題を数字で捉えて動く仕事を軸にしています。営業として現場で捉える形と、企画として全体で捉える形の2つがあると考え、両方に応募しました。第一希望は営業です。前職で担当した◯◯の経験が、より直接活きると考えています。」

軸→2つの形→第一希望と理由、の順で話すと通ります。

選考が並行して進む場合

同時に応募すると、選考が同時に進むことがあります。

  • 面接の日程が重なる → 続けて設定してもらえることがある
  • 第一希望が先に進む → もう一方は保留にできるか確認する
  • 第二希望から内定が出た → 第一希望の状況を正直に伝える

3つめの場面では、隠さないでください。

同じ会社の人事が両方を把握しているため、状況を伝えたうえで返事の期限を相談するほうが、話が早く進みます。

7. エージェント経由の場合

進め方が変わります。

項目扱い
併願の可否担当者に確認する
推薦のしかた1社1名の推薦が原則の場合がある
別のエージェント経由同じ会社への重複応募になる。避ける
直接応募との併用重複になるため、どちらかに絞る

3つめと4つめは、必ず避けてください。

同じ会社に複数の経路から応募すると、企業側で重複が発覚し、双方に不信感が残ります。

担当者への伝え方

「この会社の◯◯職と△△職、どちらも関心があります。併願は可能でしょうか」

担当者は企業側の運用を知っていることが多いため、確認が早く済みます。

グループ会社は別扱い

同じグループでも、法人が違えば別の会社です。

状況扱い
親会社と子会社別の応募として扱われることが多い
同じグループの別事業会社同上
採用が本社で一括併願として扱われることがある

採用の窓口が同じかどうかで変わります。

グループ会社の求人が同じ採用ページに載っている場合は、一括で管理されている可能性が高いため、併願として扱われることを前提に進めてください。

8. 落ちた後の再応募

不採用でも、道が閉じるわけではありません。

状況可否
別の職種に応募可能なことが多い
同じ職種に再応募期間の規定があることが多い
経験を積んでから数年後なら、評価が変わることがある
不採用の理由による職種との適性なら、別職種で通ることがある

1つめは、実際によくあります。

その職種に合わなかっただけで、別の職種では評価されることがあります。

再応募のときに書くこと

前回応募したことは、書いておくほうが自然です。

「◯年◯月に△△職で応募し、不採用となりました」と1行添えてください。

記録が残っているため、隠しても分かります。

9. よくある質問

同じ会社の複数の職種に、同時に応募していいですか

会社によります。求人票に「併願可」とあれば問題なく、記載がない場合も禁止されていないことがほとんどです。ただし、同じ人事が両方を見るため、併願していることは隠さず書いてください。第一希望を明記すると、軸がある応募として受け取られます。

同時に出すのと、順番に出すのでは、どちらがいいですか

第一希望がはっきりしていて、募集が急いでいないなら順番に出すほうが丁寧です。ただし「決定次第終了」の求人では、待っている間に閉まることがあります。募集の状況を見て判断してください。同時に出す場合は、必ず書類を職種ごとに書き分けてください。

書類はどこまで書き分ければいいですか

職務要約の3行、志望動機、自己PRの結論部分の3つは、必ず職種ごとに書き分けてください。職歴の事実、数字の実績、資格やスキルは同じで構いません。この3つが同じだと、どちらの職種にも当てはまらない書類になります。

面接で「どちらが第一希望か」と聞かれたら

はっきり答えてください。曖昧にすると、どちらにも本気ではないと受け取られます。事前に決めておき、理由も一緒に話せる状態にしておいてください。軸を先に説明し、2つの形を検討していると伝えたうえで第一希望を述べると、自然に伝わります。

エージェント経由で併願できますか

担当者に確認してください。企業によっては、1社につき1名1職種の推薦が原則になっていることがあります。また、別のエージェント経由や直接応募と重複しないようにしてください。同じ会社に複数の経路から応募すると、企業側で発覚し、双方に不信感が残ります。

不採用になった後、別の職種に応募できますか

多くの場合、可能です。その職種との適性が合わなかっただけで、別の職種では評価されることがあります。ただし、同じ職種への再応募は「6ヶ月は不可」といった期間の規定があることが多いため、応募前に確認してください。

再応募のとき、前回のことは書くべきですか

書くほうが自然です。「◯年◯月に△△職で応募し、不採用となりました」と1行添えてください。企業側には応募の記録が残っているため、隠しても分かります。むしろ、その後に何を積んだかを書けると、前向きな材料になります。

3つ以上の職種に応募してもいいですか

避けるほうが無難です。2つまでであれば軸の説明がつきますが、3つ以上になると「どこでもいい人」に見えます。まず自分の軸を整理し、その軸に最も近い2つに絞ってから応募してください。

10. まとめ:軸を決めてから、書き分ける

今週やる3つのこと

気になる会社の求人を並べ、第一希望を決める

求人票と採用ページで、併願の可否を確認する

職務要約の3行を、職種ごとに書き換える

複数のポジションに応募すること自体は、問題ありません。

問題になるのは、第一希望が決まっていないことと、書類が同じであることです。この2つを整えれば、選択肢を広げる手として使えます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。