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業界・職種研究

測量・地質調査の会社へ転職する|第二新卒が知る職種と入口【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月6日 読了 約18分
測量・地質調査の会社へ転職する|第二新卒が知る職種と入口【2026年版】

〜工事が始まる前に、必ず必要になる仕事です〜

道路も建物もダムも、着工の前に必ず土地を測ります。

その工程を担うのが、測量会社と地質調査の会社です。建設業界の中でも、上流に位置します。

そして、この領域は人手不足が続いています。未経験からの採用も一定数あり、資格を取りながら経験を積む形が一般的です。

この記事では、事業の型と職種を整理したうえで、入口を並べます。

1. 結論:押さえるのは3つ

この業界を見るときの3つの視点

外業(現場)と内業(社内)で、仕事がまったく違う

資格を取りながら経験を積む業界

公共事業の比率が高く、年度末に繁忙期が来る

①を確認せずに入ると、想像と違うことになります。

現場に出る比率は、会社と職種によって大きく変わります。

2. 事業の4つの型

同じ業界でも、扱うものが違います。

内容顧客
公共測量道路、河川、都市計画のための測量国、自治体
民間測量土地の分筆、建物の敷地の測量不動産会社、個人
地質調査地盤の状態を調べる(ボーリングなど)建設会社、自治体
建設コンサルタント調査に加えて、設計や計画も行う主に公共

4つめは、測量を含むより広い業態です。

規模が大きく、職種も分かれています。

型で変わること

  • 公共中心:年度末(1〜3月)に繁忙期が来る
  • 民間中心:季節の偏りが比較的小さい
  • 地質調査:現場での作業が多い
  • 建設コンサルタント:設計や計画の比重が高い

求人票で、公共と民間の比率を確認してください。

3. 外業と内業の違い

働き方が大きく変わる分かれ目です。

区分業務特徴
外業(現場)機器を使って測る、地質の調査屋外。天候に左右される
内業(社内)図面の作成、計算、報告書の作成屋内。作業の集中が必要

多くの会社では、両方を担当します。

若手のうちは外業の比率が高く、経験を積むと内業や管理の比重が上がる形が一般的です。

外業の実際

  • 早朝に出発することがある
  • 現場が遠方の場合、宿泊を伴う
  • 夏の暑さ、冬の寒さの影響を受ける
  • 2〜3名のチームで動くことが多い

体力を使う場面はありますが、機器の性能が上がり、負担は以前より軽くなっています。

内業の実際

  • 専用のソフトで図面を作成する
  • 測った数値を計算し、精度を確認する
  • 発注者向けの報告書を作成する

正確さと、書類を仕上げる力が問われます。

業界の変化を知っておく

面接で話す材料になります。

変化何が起きているか
機器の高度化短時間で広い範囲を測れるようになった
航空からの計測上空からの測量が広がっている
三次元のデータ活用測った結果を立体で扱う場面が増えた
人手不足技術者の高齢化が進み、若手の需要がある

4つめが、未経験の採用が続いている理由です。

技術を継承する必要があるため、育てる前提の採用をしている会社が多くあります。

4. 無資格で入れる職種

資格がなくても入口があります。

職種業務資格
測量補助・技術補助外業の補助、機器の設置不要
測量技術者測量の実施、図面作成測量士補・測量士があると有利
地質調査の技術者現場の調査、試料の採取不要から始められる
CADオペレーター図面の作成実務経験があると有利
事務・積算見積もり、書類の作成不要

第二新卒が未経験から入りやすいのは、1つめと3つめです。

働きながら資格を取る前提で採用する会社が多くあります。

文系でも入れるか

入れます。

測量の計算は決まった手順があり、入社後に覚える前提の会社がほとんどです。

ただし、数字を扱うことに抵抗がないことは前提になります。

5. 資格と手当

この業界は、資格が待遇に直結します。

資格内容
測量士補国家資格。実務の入口
測量士上位資格。実務経験でも取得の道がある
地質調査技士地質調査の分野の資格
土木施工管理技士施工側の資格。持っていると幅が広がる
RCCM・技術士建設コンサルタントの上位資格

資格手当を設けている会社が多く、月額で支給されることが一般的です。

取得の順番

  • 入社1〜2年目:測量士補
  • 実務経験を積む
  • その後:測量士、または分野の資格

会社が受験費用を負担する制度があることが多いため、面接で確認してください。

なお、資格の要件や取得の方法は制度によって定められています。詳細は各試験の実施機関に確認してください。また、費用の支援がある場合は、退職時の扱いを確認しておくと後で迷いません。

6. 働き方の実際

公共事業の比率が、働き方を決めています。

項目実際
繁忙期公共中心なら年度末(1〜3月)
天候外業は雨で延期になる
出張現場が遠方の場合、宿泊がある
勤務時間早朝の出発があることも
閑散期夏場に落ち着く会社もある

繁忙期と閑散期の差が大きい業界です。

年度末に集中するため、その時期の残業を確認してください。

面接で確かめること

  • 「公共と民間の比率はどのくらいですか」
  • 「外業と内業の比率は、入社1年目でどのくらいですか」
  • 「現場までの移動距離と、宿泊の頻度を教えてください」
  • 「繁忙期の残業は、月にどのくらいですか」

2つめで、日常の働き方が決まります。

前職の経験で活きるもの

異業種からでも、書ける経験があります。

  • 数値を記録し、精度を確認した経験(品質管理、点検、検査)
  • 屋外での作業の経験(建設、物流、設備)
  • 図面や書類を作成した経験
  • チームで現場を動かした経験

1つめが最も直結します。

測量は、測った数値の正確さがそのまま成果になる仕事です。

7. 求人票で確かめる7項目

読むべき箇所は決まっています。

項目見るところ
事業の型公共測量、民間測量、地質調査、コンサル
職種外業中心か、内業中心か
資格必須か歓迎か。取得支援の有無
免許運転免許が必須のことが多い
出張頻度と範囲、宿泊の有無
勤務地現場の範囲
教育未経験者の受け入れ実績

4つめは、ほぼ必須の条件です。

現場への移動に社用車を使うため、運転免許が求められます。

記載がない場合

外業と内業の比率が書かれていない求人は多くあります。

面接で「入社1年目は、現場と社内のどちらが多いですか」と聞いてください。

8. 志望動機の作り方

未経験からの応募では、3つを組み立てます。

要素書く内容
なぜこの領域か前職の経験とのつながり
なぜ測量・地質か建設業界の中でこの工程を選ぶ理由
なぜこの会社か扱う案件、地域、資格の支援

2つめが最も差がつきます。

施工ではなく調査を選ぶ理由を、自分の言葉で説明できると、業界の理解が伝わります。

例文の骨組み

「前職では設備の点検を担当し、記録を正確に残すことを徹底していました。数値を測り、記録として残す仕事に手応えを感じていました。測量は、工事が始まる前の基準を作る工程だと知り、正確さがそのまま成果になる点に関心を持ちました。御社は公共の案件を中心に扱われており、資格の取得も支援していただけると伺い、長く続けられる環境だと感じています。」

数字や記録を扱った経験と、この業界を選んだ理由がつながる形にしてください。

9. よくある質問

未経験・文系でも入れますか

入れます。測量の計算には決まった手順があり、入社後に覚える前提の会社がほとんどです。測量補助や技術補助であれば、資格なしで始められます。ただし、数字を扱うことに抵抗がないことと、運転免許があることは、多くの求人で前提になります。

現場に出る仕事ですか、社内の仕事ですか

会社と職種によって違います。多くの会社では両方を担当し、若手のうちは外業(現場)の比率が高く、経験を積むと内業や管理の比重が上がります。面接で「入社1年目は、現場と社内のどちらが多いですか」と確認してください。

体力に自信がないのですが

外業では屋外での作業があり、天候の影響を受けます。ただし、機器の性能が上がり、負担は以前より軽くなっています。内業の比率が高い職種や、CADオペレーター、積算といった社内中心の職種もあるため、求人票で職種を確認してください。

資格はいつ取ればいいですか

入社後に取る人が多い業界です。1〜2年目に測量士補を取り、実務経験を積んでから上位資格に進む順番が一般的です。受験費用を会社が負担する制度があることが多いため、面接で確認してください。資格手当を設けている会社も多くあります。

繁忙期はいつですか

公共事業の比率が高い会社では、年度末の1〜3月に集中します。この時期の残業がどのくらいかを、面接で必ず確認してください。民間中心の会社では、季節の偏りが比較的小さくなります。求人票で公共と民間の比率を見ると、傾向が読めます。

出張は多いですか

現場の場所によります。近隣の案件が中心の会社もあれば、遠方の現場で宿泊を伴う会社もあります。「現場までの移動距離と、宿泊の頻度を教えてください」と面接で聞いてください。生活の設計に関わるため、入社前に確認しておく価値があります。

運転免許は必須ですか

多くの求人で必須になります。現場への移動に社用車を使うためです。取得予定であれば、その旨を書類に書き、入社日までに間に合うかを面接で相談してください。免許がない場合は、内業中心の職種を探す方法もあります。

3年後、どんな選択肢がありますか

社内で技術者として資格を積み上げる道、建設コンサルタントへ移る道、施工管理へ移る道があります。測量の経験は建設業界全体で通じるため、選択肢は広がります。担当した案件の種類と規模、取得した資格を記録しておいてください。

10. まとめ:外業と内業の比率を、先に確認する

今週やる3つのこと

公共中心か民間中心か、扱う分野を決める

数字や記録を正確に扱った経験を、具体的に書き出す

求人票で、運転免許の要否と出張の範囲を確認する

測量・地質調査は、建設の上流にある仕事です。資格を取りながら経験を積む形が一般的で、未経験からの入口もあります。

ただし、外業と内業の比率で働き方がまったく変わります。入社1年目の比率を、面接で必ず確認してください。

なお、資格制度に関する記述は一般的な整理です。詳細は各試験の実施機関に確認してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。