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商社へ転職|第二新卒が知る総合商社と専門商社の現実的な違い【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約18分
商社へ転職|第二新卒が知る総合商社と専門商社の現実的な違い【2026年版】

〜「商社」は2種類あります。第二新卒が現実的に狙えるのは、片方です〜

商社への転職を考えるとき、多くの人が総合商社をイメージします。

ただし、第二新卒が現実的に狙えるのは、専門商社です。

総合商社の中途採用は、基本的に専門性のある経験者を対象としています。第二新卒・未経験の枠は、あってもごく限られます。

一方で、専門商社は求人が多く、未経験可の枠も存在します。そして仕事の中身は、思われているほど華やかではありません。

この記事では、2つの違いと、現実的なルートを整理します。

1. 結論:知っておくべき3つ

商社転職の3つの事実

総合商社の第二新卒枠は、ほぼない

専門商社は求人が多く、未経験可もある

仕事の中身は「調整と事務処理」が大半

③を理解していないと、入社後にギャップが出ます。

「商社に入りたい」ではなく、「専門商社の営業として、何をしたいか」で考えてください。

2. 総合商社と専門商社の違い

項目総合商社専門商社
扱う商材幅広い(資源からコンビニまで)特定分野(機械・食品・化学など)
企業数ごく少数非常に多い
中途採用専門性のある経験者中心未経験可の枠がある
第二新卒の枠ほぼないある
年収高い業界水準による
海外駐在あり企業による
仕事の性質投資・事業開発の比重も商流の管理と営業が中心

「商社」と検索して出てくる情報の多くは、総合商社の話です。第二新卒が読むべきなのは、専門商社の情報です。

3. 専門商社の仕事の実態

華やかなイメージとは、かなり違います。

業務内容比重
既存顧客のフォロー定期訪問、注文の確認大きい
納期の確認と調整メーカーと顧客の間に立つ大きい
見積の作成価格の調整
受発注の処理システム入力、伝票大きい
トラブル対応納期遅れ、不良品の対応
新規開拓企業による小〜中
在庫の管理商品を持つ商社の場合

「商社=海外を飛び回る」は、専門商社の日常ではありません。

実態は、メーカーと顧客の間に立って、納期と価格を調整し続ける仕事です。

3-1. 「間に立つ」ことが価値

商社の存在価値は、メーカーと顧客の間に立つことです。

  • メーカーは、小口の注文に対応しきれない
  • 顧客は、複数のメーカーから個別に買うのが煩雑
  • 商社がまとめて、在庫を持ち、納期を調整する

だから、調整と事務処理が業務の中心になります。

この構造を理解していると示せると、志望動機の質が変わります。

4. 未経験の入りやすさ

種類入りやすさ備考
専門商社の営業未経験可の求人が多い
専門商社の営業事務受発注・納期管理
専門商社の海外営業英語力が要る
総合商社× 第二新卒枠はほぼない
商社の管理部門経験者中心

営業と営業事務の2つが、現実的な入口です。

営業事務は、貿易事務と業務が重なる部分があります。貿易事務の志望動機も参照してください。

5. 業界別の専門商社

専門商社は、扱う分野で選べます。

分野顧客前職との相性
機械・工具製造業製造出身と相性が良い
食品飲食店、小売飲食・小売出身と相性が良い
化学・素材メーカー理系素養があれば
医療・医薬医療機関医療事務・看護出身と相性が良い
電子部品メーカー
建材建設建設・施工管理出身
アパレル・繊維小売アパレル出身と相性が良い

前職の業界と同じ分野の専門商社を狙うと、業界知識がそのまま武器になります。

これが最も通りやすいルートです。

6. 志望動機の作り方

6-1. 避けるべき書き方

なぜダメか
「グローバルに活躍したい」専門商社の日常ではない
「幅広い商材に関われる」専門商社は特定分野
「商社の仕事に憧れて」実態を知らないと読まれる
「英語を活かしたい」使わない企業も多い

6-2. 使える書き方

前職の業界と同じ分野を狙う場合

「前職では飲食店で店舗運営を担当し、食材の発注も任されていました。納品の遅れで仕込みが間に合わないことがあり、仕入先ごとの納期の安定度を記録して、発注先の構成を見直した経験があります。商社は、メーカーと顧客の間に立って納期と数量を調整する役割だと理解しています。現場で発注する側だった経験を、供給する側で活かしたいと考えています」

調整の経験を出す場合

「前職では営業事務として、受発注の入力と納期の回答を担当していました。納期を確認するたびに製造部門に問い合わせる必要があり、時間がかかっていたため、進行中の案件を一覧で共有する形に変えました。商社の営業は、メーカーと顧客の間に立って調整し続ける仕事だと理解しており、この部分は活かせると考えています」

「調整」と「納期」を軸にすると、実態に沿った志望動機になります。

志望動機の型は未経験職種の志望動機の書き方にまとめています。

7. 英語力の扱い

状況英語の必要性
国内取引が中心の専門商社ほぼ不要
輸入商社読み書きができれば足りることが多い
海外営業必要(TOEIC 700〜)
総合商社必要

「商社=英語が必須」ではありません。国内取引中心の専門商社は多数あります。

求人票に「海外取引あり」の記載があるかで判断してください。

8. 確認すべきこと

面接で確認してください。

確認することなぜ
既存顧客と新規開拓の比率営業スタイルが分かる
担当する顧客数業務量の目安
扱う商材の種類覚えることの量
在庫を持つ商社か、仲介か業務の性質が変わる
海外取引の有無英語の必要性
納期トラブルの頻度と対応実務の負荷

「既存と新規の比率」は必ず聞いてください。新規開拓中心なら、営業の負荷がまったく違います。

9. よくある質問

総合商社に第二新卒で入れますか

ほぼ枠がないのが実情です。中途採用は専門性のある経験者が中心になります。専門商社を検討してください。

専門商社なら未経験でも入れますか

入れます。営業・営業事務ともに、未経験可の求人が一定数あります。前職の業界と同じ分野を狙うと、さらに有利です。

英語は必要ですか

企業によります。国内取引中心の専門商社では、ほぼ不要です。求人票で「海外取引」の記載を確認してください。

年収は高いですか

総合商社は高い水準ですが、専門商社は業界の水準によります。扱う商材の分野で差が出ます。第二新卒の年収も参照してください。

仕事はきついですか

納期のトラブル対応が発生します。ただし、飛び込み中心の営業と比べれば、既存顧客のフォローが中心の企業も多くあります。面接で比率を確認してください。

海外駐在はありますか

企業によります。専門商社でも海外拠点を持つ企業はありますが、第二新卒の入社直後に駐在するケースはまれです。

どの分野を選べばいいですか

前職の業界と同じ分野を選ぶのが最も通りやすいルートです。飲食出身なら食品商社、製造出身なら機械商社、という選び方です。

営業事務と営業、どちらがいいですか

数字を追いたいなら営業、処理と調整を本業にしたいなら営業事務です。営業事務は貿易事務と業務が重なります。貿易事務の志望動機も参照してください。

10. まとめ

商社を狙うなら、専門商社を、前職の業界と同じ分野で探してください。

今夜やる3つのこと

「総合商社」ではなく「専門商社」で検索する(求人数の差が一目で分かります)

前職の業界と同じ分野の専門商社を探す(飲食→食品商社、製造→機械商社)

③ 気になる求人で「既存顧客と新規開拓の比率」の記載を確認する

②が最も効きます。業界知識を持っている応募者は、商社では明確に有利です。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。