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不採用の理由を次に活かす|第二新卒が5つの型で切り分ける方法【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約17分
不採用の理由を次に活かす|第二新卒が5つの型で切り分ける方法【2026年版】

〜落ちた理由が分からないまま応募を続けると、同じ理由で落ち続けます〜

転職活動をしていると、必ず不採用の連絡を受けます。10社応募して、内定が1〜2社。つまり、8〜9社は不採用です。

これは失敗ではなく、標準的な結果です。ただし、「なぜ落ちたか」を分析せずに次に進むと、同じ理由で落ち続けることになります。

そして、多くの人が振り返りをしません。理由は2つあります。

1つ目:企業が理由を教えてくれないから。不採用の連絡は、ほぼ定型文です。

2つ目:落ちた直後は、振り返りたくないから。心理的な負担が大きい作業です。

ただ、落ちた段階(書類/一次/二次/最終)を見るだけで、原因はかなり絞り込めます。

この記事では、段階別の原因の切り分け方と、修正の優先順位を整理します。

1. 結論:落ちた段階で、原因がほぼ分かる

落ちた段階主な原因修正すべきもの
書類選考経歴と要件の不一致、書類の情報不足職務経歴書、応募先の選び方
一次面接受け答えの噛み合わなさ、書類との食い違い話し方、自己紹介、転職理由
二次面接実務の具体性の不足業務の話、数字、困難への対処
最終面接志望度、定着性、方向のずれ企業研究、入社意思の伝え方

この表だけで、修正すべき箇所がかなり絞れます。

例えば、書類は通るのに一次面接で落ち続ける場合、職務経歴書は問題ありません。修正すべきは面接での受け答えです。

逆に、書類の通過率が2割を切っている場合、面接の練習をしても意味がありません。書類か、応募先の選び方に原因があります。

2. 段階別・落ちる理由の切り分け

書類選考で落ちる場合

通過率状況原因の可能性
40%以上標準的問題なし。応募を続ける
20〜40%やや低い書類の情報不足。改善の余地あり
20%未満明確に低い書類または応募先の選び方に問題

通過率が2割を切っている場合、確認すべき5点

  1. 職務要約が3行未満になっていないか
  2. 実績に数字が入っているか
  3. 応募先の必須要件を満たしているか
  4. 志望動機が求人票の業務内容に紐づいているか
  5. 応募先ごとに、最後の1文を書き換えているか

3番目が最も見落とされます。必須要件を満たしていない求人に応募し続けても、通りません。「経験3年以上」の求人に在籍1年で応募していないか、確認してください。

一次面接で落ちる場合

一次面接は、人事または若手社員が担当します。見られているのは、経歴の裏取りと基本的な受け答えです。

原因具体的に
書類と話が食い違う在籍期間、担当業務、実績の数字
質問に答えていない聞かれたことと違うことを話す
自己紹介が長い/短い1分が目安
転職理由が環境のせいに聞こえる「社内で相談したか」に答えられない
志望動機が汎用的どの会社でも通用する内容

2番目が最も多い原因です。

緊張していると、質問の後半を聞き逃したまま話し始めることがあります。対策は、質問を聞いた後、一拍おいてから話し始めることです。

二次面接で落ちる場合

二次面接は、配属先の責任者が担当します。「一緒に働けるか」「戦力になるか」が判断されます。

原因具体的に
一次と同じ話をした面接官は一次の報告書を読んでいる
業務の具体が語れない1日の流れ、使ったツール、関わった人数
数字の出所が答えられない「どう集計しましたか」に詰まる
困難への対処が語れない「一番苦戦した案件」が用意されていない
入社後の行動が抽象的「まず業務を覚えたい」で終わる

1番目が、二次面接で最も多い失敗です。

二次の面接官は、一次の内容を報告書で読んでいます。同じ話を繰り返すと、「それは知っている」となります。一次で話した内容をメモしておき、二次では別の具体例を用意してください。

最終面接で落ちる場合

最終面接では、能力の評価はほぼ終わっています。落ちる理由が変わります。

原因具体的に
志望度が低く見える他社の選考状況を曖昧に答える
入社意思が確認できない「内定が出たら入社しますか」に即答できない
事業への理解が浅い直近のニュースや事業の方向を知らない
定着性への懸念「またすぐ辞めるのでは」と思われる
逆質問が実務レベル役員に配属先の人数を聞くなど

1番目と2番目が、最終面接で最も多い原因です。

「他社も見ています」と正直に答えること自体は問題ありません。問題は、「御社が第一志望です」と言いながら、その理由が説明できない場合です。

3. 編集長の実体験:3社連続で二次に落ちた理由

私の第二新卒の転職活動で、序盤に二次面接で3社連続で落ちました。一次は通っていたので、原因が分からず困りました。

エージェントの担当者に、面接で話した内容を再現して聞いてもらいました。

担当者「一次と二次で、話す内容を変えましたか」

「……ほぼ同じです」

担当者「それが原因ですね。二次の面接官は、木戸さんが一次で何を話したか、報告書で読んでるんですよ

「読んでるんですか」

担当者「読んでます。だから同じ話をされると、『それは知ってる』となる。二次で聞きたいのは、その先です。実際に何をどうやったのか、数字はどうだったのか、うまくいかなかったときにどう動いたのか」

私はこの指摘を受けて、二次面接用に別の準備をしました。

  • 担当していた40社のうち、最も苦戦した1社の話
  • 受注率と、その改善のために変えたこと
  • チームで自分が担っていた役割

次の二次面接で、これが効きました。面接官(営業部長)が身を乗り出して、「その苦戦した1社の話、もう少し詳しく」と聞いてきたのを覚えています。

ここで学んだのは、「原因を段階で切り分ける」ことの重要性です。

私は最初、「自分には能力がない」と考えていました。しかし実際の原因は、能力ではなく「段階に応じた準備をしていなかったこと」でした。

3社連続で落ちても、原因が特定できれば、次で変わります。

4. 5つの型で切り分ける

不採用の原因は、次の5つのどれかに分類できます。

内容修正できるか
① 要件の不一致経験年数、スキル、資格が求人の条件と合わない応募先を変える
② 情報の不足書類・面接で、判断材料が足りない書き方・話し方を変える
③ 準備の不足企業研究、想定問答の準備が足りない準備を増やす
④ 伝え方の問題内容はあるが、伝わっていない構成と話し方を変える
⑤ 相性・タイミング他の候補者、採用の枠、社風修正できない

⑤が一定の割合で存在することを、必ず認識してください。

不採用のすべてが、自分の問題ではありません。同じ枠に、より要件に合う候補者がいた。採用予定人数が減った。社風との相性。これらは、自分の努力で変えられません。

だからこそ、10社に応募します。1社で判断すると、⑤の可能性を自分の問題として抱え込むことになります。

5. フィードバックを引き出す方法

エージェント経由で応募している場合、不採用の理由を確認できることがあります。

聞き方

「◯◯社の選考結果について、企業側から何かフィードバックはございましたか。次の選考に活かしたいので、差し支えない範囲で教えていただけますと幸いです。」

「差し支えない範囲で」を添えてください。企業が理由を開示しない場合もあるためです。

得られることが多い情報

フィードバックの内容修正すべきこと
「経験がやや不足」応募先の要件を下げる
「志望度が伝わらなかった」企業研究を増やす
「他の候補者との比較」修正不要(⑤の型)
「受け答えが噛み合わなかった」質問の聞き方、話の構成
「業務のイメージが持てなかった」具体例と数字を増やす

直接応募の場合、企業からフィードバックを得るのは困難です。この点は、エージェントを使う実利のひとつです。

6. 落ちた後にやる振り返り(15分)

面接の直後、記憶が残っているうちに行ってください。

項目書き出すこと
落ちた段階書類/一次/二次/最終
聞かれた質問覚えている範囲で全部
詰まった質問答えられなかった、または曖昧だったもの
面接官の反応良かった話、反応が薄かった話
自分の感触何が足りなかったと感じるか

「詰まった質問」が最も重要です。

同じ質問は、次の面接でも来ます。詰まった質問を1つ潰すだけで、次の面接が変わります。

やってはいけないこと

  • 「自分には能力がない」で終わらせる(原因が特定できない)
  • 「相性が悪かった」で全部片付ける(⑤の型に逃げると改善しない)
  • 振り返りをせずに次に進む(同じ理由で落ち続ける)

7. 連続で落ちたときの対処

状況対処
書類が5社連続で落ちた書類を第三者に見てもらう。応募先の要件を確認
一次面接が3社連続で落ちた自己紹介と転職理由を録音して確認
二次面接が3社連続で落ちた業務の具体例と数字を追加準備
最終面接が2社連続で落ちた企業研究の量を増やす。入社意思の伝え方を見直す

「録音して確認する」は、特に効果があります。

自分の話し方は、自分では分かりません。スマートフォンで自己紹介と転職理由を録音して聞き返すと、次のことに気づきます。

  • 話が長すぎる(1分のはずが2分半になっている)
  • 結論が最後に来ている
  • 「えーと」「あの」が多い
  • 早口になっている

1回聞き返すだけで、修正点が明確になります。

8. 応募社数と通過率の目安

段階通過率の目安(第二新卒)
書類選考30〜50%
一次面接50〜70%
二次・最終面接40〜60%
10社応募した場合の内定1〜2社

この数字と比べて、自分がどこで詰まっているかを確認してください。

書類が5社中2社通っている(40%)なら、書類は問題ありません。面接の準備に時間を使ってください。

書類が10社中1社しか通っていない(10%)なら、面接の練習より先に、書類と応募先の見直しが必要です。

また、応募社数が少ない場合、そもそも統計として判断できません。3社で全部落ちても、それは偶然の範囲です。10社を目安に、傾向を見てください。

9. よくある質問

不採用の理由は教えてもらえますか?

企業から直接開示されることは、ほとんどありません。エージェント経由の場合、担当者にフィードバックが伝わることがあるため、必ず確認してください。「差し支えない範囲で」と添えて聞くのが適切です。

何社落ちたら、やり方を変えるべきですか?

同じ段階で3社連続で落ちたら、その段階の準備を見直してください。また、書類が5社連続で落ちた場合は、書類か応募先の選び方に原因があります。1〜2社では、まだ偶然の範囲です。

落ちた会社に、再応募できますか?

企業によりますが、可能な場合があります。ただし、前回から半年〜1年程度の期間が空いていること、経験やスキルが変わっていることが前提です。短期間での再応募は、通常は避けたほうが無難です。

「経験不足」と言われた場合、どうすればいいですか?

応募先の要件を下げるのが最も現実的です。「経験3年以上」の求人ではなく、「第二新卒歓迎」「未経験可」の求人を中心に応募してください。経験を積んでから再挑戦するという判断もありますが、その間に年齢が上がる点は考慮が必要です。

落ち込んで、次の応募ができません。

不採用は、10社応募すれば8〜9社で起きる標準的な結果です。能力の否定ではありません。ただし、心身に負担がかかっている場合は、1〜2週間活動を止めることも選択肢です。並行して応募していれば、その間も選考は進みます。

面接の録音はしてもいいですか?

面接そのものの録音は、企業の許可が必要です。無断での録音は避けてください。この記事で勧めているのは、自宅で自己紹介や転職理由を練習する際の録音です。自分の話し方を確認する目的です。

全部の面接で同じ質問に詰まります。

その質問を1つ潰してください。紙に答えを書き、声に出して3回言ってみる。それだけで、次の面接では答えられるようになります。詰まる質問は、たいてい2〜3個に集中しています。

エージェントに「厳しい」と言われました。

その理由を具体的に聞いてください。「経験が足りない」のか「志望動機が弱い」のか「応募先の選び方が合っていない」のかで、対処が変わります。「厳しい」だけで終わらせず、何を変えればいいかまで聞いてください。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

不採用は、10社応募すれば8〜9社で起きる標準的な結果です。重要なのは、落ちた段階から原因を切り分けることです。

今夜やること

① これまでの応募について、「書類で落ちた数」「一次で落ちた数」「二次以降で落ちた数」を数える

② 最も多く落ちている段階を特定し、第2章の該当箇所を読む

③ 直近の面接で詰まった質問を1つ思い出し、答えを紙に書いて声に出す

①をやると、修正すべき箇所が明確になります。書類で落ちているのに面接の練習をしても、結果は変わりません。段階を数えるだけで、次にやることが決まります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。