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カジュアル面談の受け方|第二新卒が準備することと聞くべき7項目【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年9月5日 読了 約15分
カジュアル面談の受け方|第二新卒が準備することと聞くべき7項目【2026年版】

〜「選考ではない」と言われても、見られてはいます〜

「まずはカジュアル面談から、いかがですか」

スカウトメールや、企業からの連絡でこう言われることがあります。

カジュアル面談は、選考の前段階として行われる面談です。

合否を出さない前提で、企業と応募者が互いに情報交換をする場、とされています。

ただし、注意すべき点が2つあります。

1つ目:「選考ではない」が「評価されていない」ではありません。

企業側は、その後の選考に進めるかどうかを判断しています。面談後に「ぜひ選考に進んでください」と言われるか、何も言われないかは、その日の印象で分かれます。

2つ目:応募者にとって、最も情報を取りやすい場です。

選考ではないため、企業側が構えていません。面接では聞きにくいことも、この場なら聞けます。

この記事では、準備すべきことと、聞くべき7項目を整理します。

1. 結論:目的は「聞くこと」

項目面接カジュアル面談
目的選ばれること情報を取ること
話す比率応募者7:企業3応募者4:企業6
合否出る出ない(形式上)
準備想定問答、志望動機質問リスト
服装スーツが無難オフィスカジュアル可

最も重要なのは、2行目です。

カジュアル面談では、応募者が話す量より、企業から聞き出す量の方が重要です。

面接のつもりで自己PRを長々と話すと、この場の価値を失います。

そして、質問の準備が不足していると、企業側が一方的に会社説明をして終わります。

それでは、採用ページを読むのと変わりません。

2. それでも評価されている

「選考ではない」という前提でも、企業側は次を見ています。

見られること判断される場面
会社を調べてきているか質問の内容
話が噛み合うか受け答え
志望の方向が定まっているか「何をしたいか」への答え
基本的なマナー時間、服装、態度
選考に進む意思があるか面談の最後の反応

1行目が最も差になります。

「御社は何をされている会社ですか」と聞くと、その時点で印象が下がります。

調べれば分かることを聞かないでください。

カジュアル面談で聞くべきは、調べても分からないことです。

面談後の分岐

企業側の反応意味
「ぜひ選考に進んでください」前向きな評価
「ご検討のうえ、ご連絡ください」中立
「またご縁がありましたら」見送りの可能性

面談の最後の一言に、評価が表れます。

3. 編集長の実体験:会社説明を聞いて終わった1社目

私が第二新卒で転職活動をしていたとき、スカウト経由でカジュアル面談を受けたことがあります。

1社目は、完全に失敗でした。

質問を用意せずに行ったため、60分のうち50分が企業側の会社説明でした。

最後の10分で「何かご質問はありますか」と聞かれ、「特にありません」と答えました。

面談後、企業からの連絡はありませんでした。

エージェントの担当者に、このことを話しました。

担当者カジュアル面談、質問を用意せずに行きました?

「……はい」

担当者それだと、企業側も話すことがないんですよ。会社説明を一通りして、終わりになります」

「選考じゃないので、聞かれることに答えればいいと思ってました」

担当者逆です。カジュアル面談は、木戸さんが聞く場です。企業側は『質問してもらって、興味を持ってもらう』ために時間を取ってるので」

「なるほど」

担当者あと、『特にありません』は、興味がないと受け取られます。これが一番まずい」

2社目からは、質問を7つ用意して臨みました。

すると、面談の内容がまったく変わりました。

企業側も、質問に答える形で具体的な話をしてくれました。

そして、面談の最後に「ぜひ選考に進んでいただきたい」と言われました。

ここで学んだのは、カジュアル面談の質は、応募者が用意した質問の数で決まるということです。

質問がなければ、会社説明を聞いて終わります。

4. 聞くべき7項目

次の7つを準備してください。

#質問何が分かるか
「このポジションの方は、1日をどのように過ごされますか」業務の実態
「入社された方が、最初の3ヶ月で担当されることは何ですか」立ち上がりの流れ
「入社された方が、ギャップを感じやすい点はどこですか」ミスマッチの中身
「このポジションは、増員でしょうか、補充でしょうか」組織の状況
「配属予定のチームは、何名でどのような構成ですか」組織の規模
「評価は、どのような基準で行われますか」評価制度
「今、この職種で最も苦労されていることは何ですか」本音が出やすい

③と⑦が、最も価値のある情報を引き出します。

選考の場では、企業側は良い面を話します。

カジュアル面談では、「苦労している点」も話してくれることがあります。

聞き方の工夫

③の聞き方

「入社された方が、入る前のイメージと違ったと感じやすい点があれば、伺えますでしょうか。事前に把握しておきたいと考えております。」

⑦の聞き方

「率直に伺いたいのですが、この職種で今、最も課題になっていることは何でしょうか。

「率直に伺いたいのですが」という前置きが有効です。

カジュアル面談という場の性質上、この聞き方が許容されます。

聞いてはいけないこと

質問なぜ
「御社は何をされていますか」調べていない
「残業は多いですか」条件だけを見ていると受け取られる
「年収はいくらですか」この場では早い
「有給は取れますか」同上

条件面の質問は、選考が進んでからにしてください。

ただし、勤務地や勤務形態など、応募の可否に関わる基本条件は聞いて構いません。

5. 聞かれること

カジュアル面談でも、次のことは聞かれます。

#聞かれること準備の必要度
現在の業務内容
転職を考えている理由
何をしたいか
転職活動の状況
希望する条件

①②③は、面接と同じ準備が必要です。

「カジュアル」でも、この3つには答えられるようにしてください。

答え方

面接より短く、率直に答えて構いません。

①の答え方(30秒)

「広告代理店で、法人営業を1年半担当しております。飲食・宿泊業界の40社ほどを担当しています。」

②の答え方

「単発の出稿で関係が終わることが多く、継続して顧客と関わる仕事がしたいと考えるようになりました。

③の答え方

「まだ完全には絞れていませんが、数字を見て施策を決める部分に関心があります。

「まだ絞れていない」と言って構いません。

カジュアル面談は、方向を決めるための場でもあります。

6. 服装と準備

服装

状況服装
「私服で構いません」と言われたオフィスカジュアル
指定なしオフィスカジュアル、またはスーツ
オンライン上半身がきちんと見える服装
IT・ベンチャーオフィスカジュアル

「カジュアル面談だから私服でよい」とは限りません。

「私服可」と明示されていない場合は、オフィスカジュアルが無難です。

ジーンズやTシャツは避けてください。

準備するもの

#準備必要度
質問リスト7つ必須
会社のサービス・事業内容の確認必須
現在の業務の説明(30秒)必須
転職理由(1文)必須
職務経歴書あると良い
メモ帳必須

⑤は、必須ではありません。

ただし、話の流れで求められることがあるため、持参または画面共有できる状態にしておくと安心です。

⑥のメモは、必ず取ってください。

「メモを取らせてください」と一言添えれば、問題ありません。

7. 面談後の進め方

その日のうちにやること

#やること
聞いた内容を整理する(15分)
選考に進むかを判断する
企業に連絡する(進む/進まない)

③を必ずやってください。

カジュアル面談の後、応募者から連絡がないまま終わるケースが多くあります。

選考に進む場合も、進まない場合も、連絡してください。

選考に進む場合

「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

お話を伺い、御社の◯◯という点に強く関心を持ちました。

ぜひ、選考に進ませていただきたく存じます。よろしくお願いいたします。」

進まない場合

「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

お話を伺い、現在検討している方向性と少し異なると感じましたため、今回は選考への応募を見送らせていただきたく存じます。

貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

理由は簡潔で構いません。

「方向性が異なる」で十分です。

連絡しないまま終わるより、はるかに印象が良くなります。

8. カジュアル面談を使う場面

場面使い方
スカウトを受けたが、応募するか決めていない最適
業界の情報を集めたい有効
職種の実態を知りたい有効
すでに応募を決めている選考に直接進んでよい
転職の意思が固まっていない有効

「転職の意思が固まっていない」段階でも、受けてよいです。

むしろ、この段階で情報を取ることが、方向を決める材料になります。

その場合、正直に伝えてください。

「現時点では、転職するかどうかも含めて検討している段階です。まずはお話を伺えればと思っております。

企業側も、その前提で対応します。

スカウトへの返信の仕方については、専用の記事にまとめています。

9. よくある質問

カジュアル面談は、本当に選考ではないのですか?

形式上は選考ではありませんが、評価はされています。面談後に選考へ進めるかどうかは、その日の印象で分かれます。「調べてきているか」「話が噛み合うか」は見られています。

服装はどうすればいいですか?

「私服可」と明示されていない場合は、オフィスカジュアルが無難です。ジーンズやTシャツは避けてください。オンラインでも、上半身がきちんと見える服装にしてください。

志望動機は必要ですか?

面接ほど作り込む必要はありません。ただし、「なぜこの会社の話を聞きたいと思ったか」は答えられるようにしてください。「スカウトをいただいたので」だけでは弱くなります。

質問が思いつきません。

第4章の7項目を、そのまま使ってください。特に「入社された方がギャップを感じやすい点」「この職種で今、最も課題になっていること」の2つは、有用な情報が返ってきます。

転職の意思が固まっていなくても、受けていいですか?

受けてよいです。正直に「検討している段階です」と伝えてください。むしろ、この段階で情報を取ることが、方向を決める材料になります。

職務経歴書は必要ですか?

必須ではありませんが、あると話が具体的になります。持参または画面共有できる状態にしておくと安心です。提出を求められた場合は、後日送付でも構いません。

面談後、連絡は必要ですか?

必要です。選考に進む場合も、進まない場合も、その日のうちに連絡してください。連絡しないまま終わるより、はるかに印象が良くなります。

年収について聞いてもいいですか?

この場では早すぎます。ただし、募集要項に記載がなく、応募の可否に関わる場合は聞いて構いません。「差し支えなければ、想定される年収のレンジを伺えますでしょうか」という形にしてください。

10. まとめ:面談前にやる3つのこと

カジュアル面談の目的は、選ばれることではなく、情報を取ることです。

そして、面談の質は、用意した質問の数で決まります。

質問がなければ、会社説明を聞いて終わります。

面談前にやること

第4章の7項目から、質問を5つ以上選んでメモする

会社のサービス・事業内容を確認する(15分)

現在の業務の説明(30秒)と、転職理由(1文)を用意する

目安時間:合計40分

①を必ずやってください。

私は1社目で質問を用意せずに行き、60分のうち50分が会社説明でした。

そして、「何かご質問はありますか」に「特にありません」と答えました。

その後、企業からの連絡はありませんでした。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、飲食・宿泊・レジャー領域のメディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた経験を持つ。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。現在は自分の会社を経営している。