〜高卒・10代・フリーターから正社員を目指す人へ。学歴不問の求人の選び方、未経験で内定を取る5ステップ、面接の答え方を、第二新卒で転職した編集長が実体験と取材をもとに解説します〜
本記事について
本記事には、関連する転職エージェント等のアフィリエイトリンクを含みます(景品表示法のステマ規制に基づき冒頭でお知らせします)。掲載するサービス・メソッドは筆者(木戸 悠介)が実際に体験し、独立した判断で評価しています。
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。
23歳で上場企業子会社に新卒入社→25歳で第二新卒転職→その後スタートアップ3人目として参画→現在は自分の会社を経営。第二新卒の当事者として、2ヶ月で10社に応募し2社から内定を獲得。本記事の高卒・10代特有の論点(学歴不問求人の探し方、フリーターからの正社員化、若年特化エージェントの使い方)は、高卒・既卒・フリーターから正社員転職を実現した複数の方への取材と、各サービスの公開情報をもとに構成しています。
「高卒だから、正社員はもう無理なんじゃないか」「フリーター歴が長くて、まともな会社は受からない気がする」——10代後半から20代前半で、学歴や職歴に不安を抱えている方から、私のところに多く届く声です。求人サイトを開いても『大卒以上』『経験者優遇』ばかりが目に入って、自分が応募していい求人がどれなのか分からなくなる。
最初に、いちばん大事なことを言います。高卒・10代・フリーターからの正社員転職は、決して無理ではありません。むしろ20代前半は、企業から見て『これから育てたい』ポテンシャル層のど真ん中です。問題は学歴そのものではなく、『学歴不問の求人をどう見つけ、未経験をどう伝えるか』を知っているかどうかだけです。
私自身は高卒ではありませんが、第二新卒で転職したとき、最初の1ヶ月は5社受けて全敗しました。理由は単純で、応募する求人の選び方が間違っていたから。『勝てる求人』に絞り込んだ瞬間に、2ヶ月目は5社中2社から内定が出ました。この『求人の絞り込み』の考え方は、高卒・10代の正社員転職にもそのまま当てはまります。
この記事では、高卒・10代が陥りやすい3つの誤解を外したうえで、学歴不問の求人の見抜き方、若年特化エージェントの使い方、職種別の狙い目、面接の答え方までを、具体的な手順で解説します。読み終えるころには、『次に何をすればいいか』がはっきりしているはずです。
1. 結論:高卒・10代の正社員転職は『学歴不問の求人選び』で決まる
やるべきことは、次の5ステップに圧縮できます。難しい資格より、まず求人の選び方が先です。
高卒・10代の正社員転職・5ステップ
① 学歴ではなく『学歴不問・未経験歓迎』の求人だけに応募先を絞る
② フリーター・既卒・10代を専門に支援するエージェントを1社使う(求人を一緒に絞ってもらう)
③ 職種を1つに決めず、未経験から正社員になりやすい職種を3つ比較する
④ 『やる気』ではなく『行動の証拠』(応募準備・自己学習)を1つ用意する
⑤ 2〜4週間で5〜8社にまとめて応募し、面接で答え方を磨く
なぜ『求人選び』が最優先なのか?
学歴不問の求人は、世の中にたくさんあります。けれど求人サイトを学歴で絞らずに眺めると、『経験者向け』の求人に紛れて見えなくなり、『自分には無理だ』と感じてしまう。最初から『未経験歓迎』『学歴不問』の求人だけを見れば、応募できる会社は一気に増えます。逆に、経験者向けの求人に背伸びして応募すると、何社受けても書類で落ちて自信をなくす——これが一番もったいないパターンです。
2. 高卒・10代が陥る3つの誤解
誤解① 『学歴で全部決まる』
新卒一括採用では学歴が見られる場面もありますが、20代の中途・第二新卒採用では『学歴不問・ポテンシャル重視』の求人が数多くあります。企業は若い人材を『これから育てたい』と考えており、10代・20代前半はその対象のど真ん中。学歴より『若さ』と『素直さ・伸びしろ』が評価されます。
誤解② 『フリーター歴があると不利』
フリーター経験は、伝え方次第で強みになります。接客・販売のアルバイトで培ったコミュニケーション力や、シフト管理での責任感は、正社員でも通用するスキルです。『なぜ正社員になりたいのか』を自分の言葉で語れれば、フリーター歴はハンデになりません。
誤解③ 『今すぐ動かないと手遅れ』
焦って『受かればどこでもいい』と決めるのが一番危険です。20代前半は時間という最大の武器があります。土日休み・研修ありなど、長く働ける環境を選ぶ余裕は十分にあります。焦りからブラックな求人に飛び込まないことが大切です。
誤解にハマっていないかを見分ける3つの問い
・求人を『学歴・経験』で先に切り捨てていないか?
・フリーターやアルバイトの経験を『何もない』と思い込んでいないか?
・『早く決めなきゃ』と条件を見ずに応募していないか?
3. フリーターから正社員になった、ある20歳の話
私が取材した中で印象的だったのが、高校卒業後にアルバイトを2年続け、20歳で正社員(IT系の事務)に転職したBさんのケースです。最初の面談で、エージェントにこう言われたそうです。
(若年特化エージェントとの初回面談・取材より再現)
Bさん:「高卒でバイトしかしてないので、受かる会社なんてないですよね……」
担当:「逆です。20歳という年齢が、いちばんの武器ですよ。バイトでは何を任されていましたか?」
Bさん:「新人のシフトを組んだり、クレーム対応をしたり……」
担当:「それ、立派なマネジメントと顧客対応の経験です。職務経歴書にそう書きましょう。学歴欄より、その経験を前に出します」
Bさんはアルバイトの経験を『何を任され、どう工夫したか』で書き直し、学歴不問の求人に絞って応募。複数社から内定を得て、土日休みの正社員になりました。
効いているのは、特別な資格でもなければ高い学歴でもありません。『自分の経験を、正社員の仕事で通用する言葉に翻訳したこと』と『勝てる求人に絞ったこと』だけです。
4. 学歴不問の求人を見抜く5つのポイント
求人を見たときに、その求人が『高卒・未経験を本当に歓迎しているか』を見分ける5つの観点です。
| 観点 | 歓迎している求人のサイン | 経験者狙いのサイン |
|---|---|---|
| 応募資格 | 学歴不問/未経験歓迎/第二新卒歓迎 | 大卒以上/実務経験○年以上 |
| 必須スキル | 0〜1個(ほぼ無い) | 3個以上ずらりと並ぶ |
| 仕事内容 | 研修・OJT・1年目の流れの説明あり | 即戦力/課題解決を求める書き方 |
| 求める人物像 | やる気・素直さ・成長意欲 | マネジメント経験・専門資格 |
| 年齢・対象 | 10代20代活躍中/若手歓迎 | 年齢不問だが実質ベテラン向け |
コツ:アルバイト経験を『正社員の言葉』に言い換える
職務経歴やアルバイト経験は、『やっていたこと』ではなく『任されたこと・工夫したこと』で書きます。STAR(状況・課題・行動・結果)の型に当てはめると、面接官に一本道で伝わります。
- 状況:どんなお店・現場で(例:常に人手不足の飲食店で)
- 課題:何を任されたか(例:新人が続かず教育が回らない)
- 行動:自分が何をしたか(例:手順をメモ化して新人に渡した)
- 結果:どう変わったか(例:新人の早期離職が減った)
5. 高卒・10代の転職は『若手特化エージェント』を使うと近道
総合型の大手エージェントは求人数こそ多いものの、ハイクラス・経験者向けが中心で、高卒・10代の相談に親身でないこともあります。『若年層・未経験を専門に支援する窓口』を1社使うと、学歴不問の求人選びと面接準備を伴走してもらえます。目的別に使い分けましょう。
| タイプ | 向いている人 | 役割 |
|---|---|---|
| 10代・若手特化 | 10代〜20代前半/早く正社員になりたい | 学歴不問求人の紹介/スピード内定 |
| フリーター・既卒特化 | アルバイト歴が長い/未経験 | 未経験OK求人/面接対策が手厚い |
| 20代未経験専用 | 高卒・既卒から安定した職に就きたい | じっくり相談/定着重視の紹介 |
① まず相談したい:10代・若手特化
10代〜20代前半を明確にターゲットにし、土日祝休みの求人や、内定までのスピードを重視するサポートです。『若さを武器に、早く正社員になりたい』人の最初の相談先に向いています。
▶ タネックス
10代・20代向けの正社員転職に特化したエージェント。土日祝休みの求人を多く扱い、内定までのスピードが早いのが特徴。高卒・既卒・フリーターからの正社員化に親身に対応してくれるので、若い世代の最初の一歩におすすめです。
② アルバイト歴が長いなら:フリーター・既卒特化
『フリーター歴が長くて不安』という人は、未経験者の支援に慣れたエージェントが合います。面接対策まで無料で伴走してくれるので、初めての転職でも安心です。
▶ ハタラクティブ
フリーター・既卒・第二新卒に特化し、未経験OKの求人を多数扱うエージェント。面接対策やカウンセリングがすべて無料で、『何から始めればいいか分からない』段階の相談に強いのが利点です。
③ じっくり安定を狙うなら:20代未経験専用
『焦らず、長く働ける安定した会社に就きたい』なら、20代の未経験転職を専門に扱う窓口が合います。既卒・フリーター・高卒歓迎で、定着を重視した紹介をしてくれます。
▶ 安定のお仕事
フリーター・第二新卒・20代の未経験転職を専門にするエージェント。既卒・フリーター・高卒歓迎で、無料相談からじっくりサポート。安定して長く働ける職場を探したい人に向いています。
いずれも相談・登録は無料です。1社だけだと紹介求人に偏りが出るため、方向性の違う2社を併用し、出てきた求人を第4章の5観点で見比べるのが失敗しないコツです。なお、未経験からITエンジニアを目指す道に興味があれば 未経験ITエンジニア完全ロードマップ も参考になります。
6. 高卒・10代から正社員になりやすい職種
未経験・学歴不問で正社員になりやすく、かつ将来につながる職種を整理しました。『今すぐ受かりやすいか』だけでなく『数年後にスキルが残るか』も意識して選びましょう。
| 職種 | 未経験のなりやすさ | 将来性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| IT・インフラ系 | 中(研修付き求人が多い) | 高 | 手に職をつけたい |
| 営業職 | 高 | 中〜高 | 人と話すのが苦でない |
| 施工管理・技術職 | 中 | 高 | 現場で体を動かしたい |
| 事務・カスタマーサポート | 中(人気で競争あり) | 中 | コツコツ作業が得意 |
| 販売・接客(正社員) | 高 | 中 | アルバイト経験を活かしたい |
おすすめは、未経験から入りやすく将来のスキルが残る『IT・インフラ系』や『施工管理』。研修制度が整った求人を選べば、高卒・未経験からでも数年で専門性が身につきます。
『受かる人』と『落ちる人』を分ける3つの差
同じ高卒・未経験でも、内定を掴む人とそうでない人にははっきりした差があります。経営者として書類を見る立場からも、重要だと感じる3点です。
| 観点 | 受かる人 | 落ちる人 |
|---|---|---|
| 求人選び | 学歴不問・未経験歓迎に絞れている | 経験者枠に背伸びして全敗する |
| 経験の見せ方 | バイト経験を『任された仕事』で語る | 「何もしていない」と言ってしまう |
| 準備 | 応募職種を少し調べて面接に臨む | 下調べゼロで意欲が伝わらない |
高卒・10代の転職スケジュール(2〜4週間)
学校やアルバイトと並行しやすいよう、短期集中で進めるのが続けるコツです。目安は次の通りです。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1週目 | 若手特化エージェント登録/経験の棚卸し | バイト経験をSTARでメモ化 |
| 2週目 | 学歴不問の求人を5〜8社に絞って応募 | 第4章の5観点で選ぶ |
| 3週目 | 面接開始/答え方を磨く | 前向きな言い換えを練習 |
| 4週目 | 内定・条件確認 | 休日・残業・研修を必ず確認 |
ポイントは、完璧な準備を待たずに2週目で応募を始めること。面接は最高の練習の場です。最初の数社で答え方が磨かれ、本命に活きてきます。
7. 面接でよく聞かれる質問と答え方
Q. なぜ正社員になりたいのですか?
型:『アルバイトで○○を任される中で、もっと責任のある立場で長く働きたいと思った』。フリーターを否定せず、前向きな動機として語る。
Q. 学歴やブランクについてどう考えていますか?
型:『学歴や経験が浅いぶん、早く吸収して戦力になりたい』。引け目ではなく、伸びしろとしてポジティブに言い換える。
Q. アルバイトでは何をしていましたか?
型:第4章のSTARで、『任されたこと・工夫したこと・結果』を具体的に。『ただレジ打ちをしていた』ではなく『新人教育を任された』と語る。
Q. 入社後、最初にどんなことを頑張りたいですか?
型:『最初の3ヶ月で仕事の流れを覚え、半年で一人で任せてもらえるようになりたい』。抽象的な『頑張ります』ではなく、期間と目標をセットで具体的に答える。
Q. 緊張して、うまく話せるか不安です。
型:完璧に話す必要はありません。面接官は『一緒に働けそうか』を見ています。結論を先に、短く、ゆっくり。練習として、エージェントとの面談で声に出して答えてみるのが一番効きます。
8. やりがちなNGパターン3つ
NG① 学歴で求人を自分から切り捨てる
『どうせ大卒以上だろう』と決めつけて応募しないのは機会損失。学歴不問の求人は実際に多くあります。
NG② 焦って条件を見ずに即決する
『早く決めたい』気持ちで、残業・休日・研修の有無を確認せずに入社すると、短期離職につながります。最低限の条件は必ず確認を。
NG③ 自分の経験を『何もない』と言ってしまう
アルバイトや短期の仕事にも、必ず語れる経験があります。『何もしていない』と言うと、面接官は評価しようがありません。
9. よくある質問(高卒・10代の正社員転職)
Q. 高卒でも本当に正社員になれますか?
A. なれます。20代の中途採用には学歴不問・未経験歓迎の求人が多く、若さとやる気が評価されます。学歴より『これから育てられるか』が見られます。
Q. フリーター歴が3年あります。不利ですか?
A. 伝え方次第です。アルバイトで培った接客力・責任感は正社員でも通用します。『なぜ正社員になりたいか』を自分の言葉で語れれば問題ありません。
Q. 資格は取ってから転職した方がいいですか?
A. 必須ではありません。多くの学歴不問求人は入社後に研修があります。資格より、まず学歴不問の求人に応募し、面接で意欲を示す方が早いことが多いです。
Q. 18歳・19歳でも転職エージェントは使えますか?
A. 使えます。10代を明確に支援対象にしているエージェントもあります。年齢が若いほどポテンシャル採用枠が広く、有利に働きます。
Q. 高卒で正社員になりやすい職種は?
A. IT・インフラ系、営業、施工管理などは未経験・学歴不問の求人が多く、研修制度も整っています。将来のスキルも残りやすい職種です。
Q. ブラック企業を避けるには?
A. 求人の『休日』『残業』『研修』が明記されているか、離職率に触れているかを確認します。エージェントに『定着率の高い会社を』と伝えるのも有効です。
Q. 面接で学歴を聞かれたら?
A. 事実を簡潔に答え、すぐ『そのぶん早く吸収して戦力になりたい』と前向きに続けます。引け目を見せず、伸びしろとして語るのがコツです。
Q. エージェントは何社使うべき?
A. 方向性の違う2社が目安です。10代特化で求人の幅を見つつ、フリーター特化で面接対策を受けると、紹介の偏りを避けられます。
Q. 転職活動はどのくらいの期間で進める?
A. 2〜4週間で5〜8社にまとめて応募するのが目安です。直列でなく並走させ、序盤の面接で答え方を磨くと後半に活きます。
Q. 正社員になった後、また辞めたくなったら?
A. 合わなければ次を考えて大丈夫です。一度正社員を経験すると、次の転職では『正社員経験者』として評価され、選択肢が広がります。
Q. 親や周りに反対されています。どうすれば?
A. 不安にさせないために、応募先の『休日・研修・仕事内容』を具体的に説明できる状態にしておくと安心してもらいやすいです。エージェントと一緒に求人を選ぶと、説明材料も整います。
Q. 求人サイトとエージェント、どちらを使うべき?
A. 両方の併用がおすすめです。求人サイトで相場感をつかみつつ、エージェントに学歴不問の求人を絞ってもらうと、自分では見つけにくい優良求人に出会えます。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
高卒・10代の正社員転職は、学歴ではなく『学歴不問の求人をどう選び、自分の経験をどう伝えるか』で決まります。若さは最大の武器です。
今夜やる3つのこと
① 求人サイトで『学歴不問』『未経験歓迎』の求人だけを5件、ブックマークする
② アルバイトや今の仕事で『任されたこと・工夫したこと』を1つメモする(STARの型で)
③ 10代・若手特化エージェント1社に無料登録して、求人の絞り込みを相談する
私が第二新卒で全敗から2社内定に変わったのは、求人の選び方を変えただけでした。高卒・10代のあなたが持っている『若さ』は、私の経験以上に強い武器です。あとは、勝てる求人を選び、自分の経験を正社員の言葉に翻訳するだけ。今夜の3つから始めてみてください。
そして、ひとりで抱え込まないこと。若手の転職を見慣れた相手に相談するだけで、自分では気づけなかった選択肢が見えてきます。最初の一歩のハードルを、できるだけ低くしてあげてください。
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執筆者プロフィール
木戸 悠介(きど ゆうすけ)
なぜキャリア?運営者。媒体広告営業を経て25歳で第二新卒転職。2ヶ月で10社応募・2社内定を獲得後、SaaS企業の営業企画として入社。現在は経営者として採用側にも関わりつつ、当事者視点と公開情報・取材にもとづく転職メディア『なぜキャリア?』を運営している。
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